戦況が刻々と伝えられるロシアによるウクライナへの軍事侵攻。世界で様々な形で支援の輪や連帯が広がる中、日本の大学もメッセージを発信した。
東京大学の藤井輝夫総長が2月25日、大学の公式サイトで文章を公開し、「対話と交渉による平和的解決が図られることを強く望みます」として反対の意思を明確に示した。
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東京大学のトップが伝えたこと
藤井総長の名で公開されたメッセージは「ロシアによるウクライナ侵攻について」というタイトルだった。全文は、以下の通りだ。
このたびのロシアによるウクライナへの侵攻は、武力によって一方的に現状変更を行おうとするものであり、到底、受け入れられるものではありません。東京大学を代表して、この事態を深く憂慮し、被害の拡大を防ぐため、対話と交渉による平和的解決が図られることを強く望みます。
このことにより、ウクライナやロシアと関係の深い教員、学生をはじめ、本学の構成員及びご家族が大きな影響を受ける可能性があります。今後の事態の行方を注視しつつ、本学として、関係の方々へのサポート等、必要な対応を行います。
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令和4年(2022年)2月25日
東京大学総長
藤井輝夫
一連のロシアの対応を「武力によって一方的に」と非難した上で、「受け入れられるものではありません」と反対の意を明確に示した。「対話と交渉による平和的解決」を求め、大学関係者への影響を懸念していた。