ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、数千人のロシア人がタイの観光地で立ち往生する事態となっている。
AP通信によると、ロシアへの制裁や対抗措置として、フライトのキャンセルやクレジットカード決済が停止。支払いもできず、帰国できなくなっているという。
およそ6500人のロシア人が、プーケットやスラーターニーといったビーチリゾート地にとどまっている。
ウクライナ侵攻を受けて、ヨーロッパ各国はロシアの航空機に対して領空への乗り入れを禁止。ロシアが対抗措置として、ヨーロッパの航空会社に自国の領空飛行を禁止した。
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こうした影響から、ロシア人観光客が利用した航空会社の帰国便フライトが運行停止となった。
金融面では、VISAやMastercardなどのクレジット会社がロシアでのカード決済の停止。この影響で、ロシアの銀行が発行した2社のクレジットカードが使用も停止され、ロシア人観光客の支払いに影響が出ているとみられる。
タイ観光省のトップは、AP通信の取材に「ロシアに飛んでいる航空会社はありますが、旅行者が他の国でトランジットしないといけません。我々は、彼らへのフライトを手配、探しているところです」と話している。
プーケット観光協会の会長は、ロイター通信の取材に「立ち往生しているロシア人を中東の航空会社で帰国させる、または本国送還フライトを手配する努力をしている」と話している。
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ホテルやフライト、他のサービスへの支払いに仮想通貨の利用を認めることを検討しているという。
また、侵攻下でウクライナ国内の空港が利用できないため、1000人ほどのウクライナ人も帰国できずに立ち往生となっているという。