ユーチューバーが潜水で「20年近く行方不明の男性を発見」。これまで20件の未解決事件を解決

ボランティアで行方不明者を見つける活動をしているスキューバダイバーの団体が、ペンシルベニア州で20年近く行方不明だった男性の遺体を見つけたと発表しました。
Adventures With Purposeの公式サイトより
Adventures With Purposeの公式サイトより
Adventures With Purposeの公式サイト

YouTubeで発信しているアメリカのスキューバダイバーが、20年近く行方不明になっていた男性の遺体を発見した可能性があると発表した。

発表したのは、アメリカのダイビングボランティア団体「Adventures With Purpose」(AWP)。

行方不明者の未解決事件を解決することで知られており、公式サイトによると、彼らは2019年以降、20件の行方不明者の未解決事件の解決に貢献したという。

今回は、2003年12月から行方不明になっているペンシルベニア州の男性の遺体を発見した可能性があると3月20日にYouTubeチャンネルで明らかにした。

男性の名前はジェームス・アマービレさん。AWPの説明によると、彼らはアマービレさんの家族と面会し、失踪に至る経緯を聞いた。

その説明によると、アマービレさんは2003年12月4日の午後遅く、寝坊した後、急いで2人の娘(5歳と8歳)をベビーシッターに迎えに行き、自宅を出ていた。「5分以内に到着する」とベビーシッターに電話をかけていたが、その後アマービレさんは到着せず、行方不明になったという。

AWPは、いくつかの水路を捜索した後、アマービレさんの失踪当時にはなかった技術を使い、ペンシルベニア州を流れるダービー川の水面下24フィート(約7.3メートル)に沈んだ車を見つけた。

彼らは地元警察署にすぐに連絡し、共同作業により、その車から人骨を特定し回収することができたという。

遺体がアマービレさんかどうかについては、「まだ検死を行う必要がある」としているが、「家族はジェームスが発見され、家に戻ってくることを確信しています」と述べている。

AWPは、YouTubeのチャンネル登録者200万人を超える。NBCによると、寄付やTシャツなどの商品の販売で資金を調達しており、被害者の家族には無料で、行方不明者の手がかりを探すために、ボランティアで潜水調査を行っているという。

AWPはYouTubeチャンネルでの説明で、「私たちは、ご家族を支援する立場にあることを光栄に思っていますし、それを可能にしているのは、私たちのサポーターである皆さんです」とした上で、「今日、皆さん一人ひとりが大切な人を少し強く抱きしめ、今ある時間を大切にすることをお勧めします」とも呼びかけている。

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