『選挙割』でポテト倍増やブラックサンダー配布。常連の一風堂、Uber Eatsも参戦【参院選2022】

「投票のきっかけに」とスタートした選挙割。選挙割協会は「あくまでも世代を越えて前向きに社会参加意識を高めてもらえるよう、選挙を、お正月のような国民的行事文化にすることです」と掲げています。

サイドメニューのポテトを値段はそのままで増量。ブラックサンダー1個プレゼント。

全国各地で踊る、ちょっぴりお得感のある謳い文句。7月10日の参議院選挙で投票した人らを対象に、参加店舗で無料、割引サービスなどを受けられる「選挙割」です。

2012年の衆院選から本格的に始まり、今回は全国2500以上の店舗が参加しています。

一般社団法人選挙割協会 によると、選挙割は、自治体の選挙管理員会が発行する投票済証明書や、投票に行ったことを示す写真がクーポン代わりになります。

協会代表理事の佐藤章太郎さんが「(投票に行く)きっかけに」と語る選挙割。

どうやって、どんなお店で、どのように使えるのか、サービス内容の一部を紹介します。

もはや常連の一風堂では、替え玉1玉もしくは玉子1個が無料になります。国内の「一風堂」「IPPUDO RAMEN EXPRESS」「RAMEN EXPRESS 博多一風堂」の全店舗でサービスが受けられ、10日の投開票日から24日まで、何度でも利用できます。

一風堂は、投票率の向上や若い世代の積極的な社会参加を目的に、2016年7月の参院選から選挙割を実施。今回が5度目です。

公式サイトで「一風堂の『選挙割®』が、政治や日本の未来について考えるきっかけとなり、人々が笑顔になれる社会づくりに貢献できれば幸いです」とつづっています。

フードデリバリーサービス「Uber Eats」と配車サービス「Uber」は、配達パートナーや利用客の計3万6000人を対象に、配達手数料が無料になるパスや2000円分のクーポンを提供します。対象期間は6月23日から7月12日。

運営会社のUberは2021年の衆院選、神奈川県内で稼働する配達パートナーを対象に「選挙に行こうキャンペーン」を実施。今回は「選挙割」と連携しています。

「若年層を含む幅広い世代の方々の選挙への関心や理解を高め、投票率向上に貢献することを目指しています」と発表しています。

渋谷のライブハウスWWWは6月23日〜7月17日、ドリンクチケットを無料で提供します。チケットは9月末まで有効で、WWW、WWW Xで行われる公演で利用できます。

公式サイトやTwitterで「VOTE AND LIVE」と掲げたポスターを投稿しています。

ビレッジヴァンガードダイナーは7月10日〜24日、全国にある複数の店舗で割引サービスを提供

サイドメニューのポテト4種類を値段はそのままで2倍に増量したり、パンケーキを半額で提供したりします。

サッカーJ2のレノファ山口は、ホームゲームの前売りチケットの割引をします。

7月10日~7月24日の間に、チームのアンテナショップなどで販売する全ホームゲームを対象に、2割引きで販売。会場で販売される当日券は対象外となります。

公式サイトやTwitterで「ぜひ、ご投票いただき、サービスを受けてお得にホームゲームにご来場ください!」と呼びかけています。

ブラックサンダー1個など(アピタ・ピアゴ)

大型スーパーのアピタ・ピアゴは、一部の店舗でお菓子や飲料水を無料で提供。

愛知県豊橋市のアピタ向山店は、投開票日の7月10日限定で、同市発祥の人気のチョコ菓子「ブラックサンダー」1個を先着500人に配布します。

ブラックサンダー
ブラックサンダー
時事通信社

投票済証明書どうやってもらう?

投票済証明書は、選挙管理委員会が投票したことを証明する書類です。法的根拠はないため、発行するかどうか各自治体の判断に委ねられています。

例えば、東京都の中野区稲城市栃木県宇都宮市などは希望者に配布していますが、福島県の福島市郡山市、栃木県大田原市などは発行していません。

発行していない自治体はそれぞれ、やり方次第で利益誘導や買収などに利用される恐れがあること、選挙啓発活動と営利活動(商店街などによる割引サービスなど)は分けて行う必要があること、などを理由にあげています。

また群馬県前橋市は、投票済証明書は発行していませんが、投票所に来場したことを証明する「投票所来場証明書」を発行するやり方をとっています。

「『投票済証明書』については、広い意味での投票の秘密に抵触するおそれなどがあることから、発行しておりません」と説明しています。

選挙割は、投票済証明書がなくても、投票に行った際の写真を示せば利用できます。

若者向けの模擬投票アプリも「選挙を身近に」

一般社団法人選挙割協会は公式サイトで、選挙割の目的について「あくまでも世代を越えて前向きに社会参加意識を高めてもらえるよう、選挙を、お正月のような国民的行事文化にすることです」と掲げています。

今では2500を超える店舗が参加していますが、第一弾の2012年衆院選では4店舗のみでした。

同協会はまた、選挙割を入口に18歳以下の若者や子どもたちに選挙に触れてもらうため、模擬投票アプリも展開。アプリ内で実際の候補者に対して模擬投票ができ、完了するとクーポンが発行され、選挙割が利用できるといいます。

代表理事の佐藤章太郎さんは、ハフポスト日本版に取材に「例えば中高生でも模擬投票に参加できる。選挙を身近に感じるきっかけにしたい」と狙いを語っています。

参院選の投票日は7月10日。期日前投票も利用できます。