自民会合のLGBTQ差別冊子、当事者ら要望書を提出。内容の否定を求める

冊子には「同性愛は心の中の問題であり、後天的な精神障害、または依存症」などと書かれていた。
自民党の国会議員が参加する会合で性的マイノリティに差別的な冊子が配布されていたことに対し、党に内容の否定を求める要望書を提出した「Stand for LGBTQ+ Life」発起人のアンドロメダさん(左)と共同発起人のワインさん=2022年7月7日撮影、東京・永田町の自民党本部前
自民党の国会議員が参加する会合で性的マイノリティに差別的な冊子が配布されていたことに対し、党に内容の否定を求める要望書を提出した「Stand for LGBTQ+ Life」発起人のアンドロメダさん(左)と共同発起人のワインさん=2022年7月7日撮影、東京・永田町の自民党本部前
Jun Tsuboike / HuffPost Japan

自民党の国会議員が参加する会合で「同性愛は精神障害か依存症」などと性的マイノリティに対して差別的な誤りのある内容の冊子が配布されていた問題で、当事者らでつくる市民団体が7月7日、党に冊子の内容の否定を求める要望書を自民党宛に提出した。

問題となっているのは宗教法人「神社本庁」を母体とする政治団体「神道政治連盟」や自民党の国会議員による「神道政治連盟国会議員懇談会」の6月の会合で配られた冊子。

「同性愛は心の中の問題であり、後天的な精神障害、または依存症」「カウンセリングなどの手段で抜け出すことができる」「LGBTの自殺率が高いのは、社会の差別が原因ではない」といった内容が書かれていた。

これを受けて7月4日には東京・千代田区の自民党本部前で市民団体「Stand for LGBTQ+ Life」が主催する抗議活動が行われ、7日には発起人のアンドロメダさんと共同発起人のワインさんが党本部に出向き、党本部の建物を管理している法人の職員に要望書を手渡しした。

要望書では冊子について、「LGBTQ+当事者に対する差別を助長する内容であることは明白」「当事者への社会的尊厳を失墜させている」などと批判し、自民党に対して次のことを求めた。

  • LGBTQ+に対する差別冊子の内容を明確に否定すること

  • LGBTQ+に対する正しい理解を当事者や有識者から学ぶ勉強会等を通して、自民党内で広めていくことを明言すること

アンドロメダさんたちは併せて、要望書に対する党の見解も求めたが、受け取った党本部の建物を管理している法人の職員は、自民党は冊子の発行元では無いので回答できないと話した。要望の内容は党側に届けられるという。


発行元ではなくても、否定してほしい

要望書の提出後、取材に応じたワインさん(右)とアンドロメダさん
要望書の提出後、取材に応じたワインさん(右)とアンドロメダさん
Jun Tsuboike / HuffPost Japan

提出後の取材で、ワインさんは「発行元ではなくても(会合の)参加者、もしくは党として明確に否定してほしい」と話した。

「デモに参加できない人がレインボーのバッジをつけて気持ちを示すように、小さなことでも一般市民はできる。議員の方も党内から変えていくことはできるはずです」

冊子の内容をめぐっては、署名サイトのChange.orgで自民党に明確な否定を求める運動が行われており、3万7千人以上が賛同している(7月7日現在)。「LGBT法連合会」も声明を発表し、「こうした言説自体が人権侵害であるのみならず、極めて非科学的な事実誤認」と抗議した

4日の抗議活動では約700人が現地で参加し、約300人がインスタグラムのライブ配信を視聴したという。その後、同じく声を上げたいというメッセージが寄せられ、8日に沖縄、9日に北海道でも抗議活動が行われる。

「小さなアクションを重ねていくことで大きな変化がある」と話すアンドロメダさん。抗議の声が広がっていることに希望を感じているという。

「私たちだけでできることはすごく小さい。けれど、多くの人が参加することで、想像以上の変化を起こせると思っています」