『りぼん』編集部が作った「生理カンペキBOOK」が永久保存版すぎる。無料公開した思いを聞いた【2022年回顧】

2021年11月号『りぼん』の付録として大きな話題を呼んだ「生理カンペキBOOK」。オンライン公開に込めた思いなどを聞きました。(2022年回顧)
「生理カンペキBOOK」
「生理カンペキBOOK」
(C)りぼん2021年11月号/集英社

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2022年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:2022年8月24日 )

発売後、話題を呼んだ2021年11月号の『りぼん』(集英社)のとじこみ別冊「生理カンペキBOOK」。そんな「生理カンペキBOOK」が、2022年6月27日から集英社『りぼん』の公式サイトで無料で誰でも見られるよう公開されている。

■「生理カンペキBOOK」どんな内容?

内容は6つのパートに分かれており、生理に関する基礎知識から始まる。そのほか、生理用品・便利アイテムの紹介や生理に関する悩みに答えるコーナーなどが盛り込まれ、生理について知識のない小中高生だけではなく、保護者や大人にも役立つ情報が詰め込まれている。

「生理カンペキBOOK」4-5ページ
「生理カンペキBOOK」4-5ページ
(C)りぼん2021年11月号/集英社
「生理カンペキBOOK」8-9ページ
「生理カンペキBOOK」8-9ページ
(C)りぼん2021年11月号/集英社

発売当時、SNSでは「素敵な試み」「親子で読みたい」「当時知りたかった」など多くの反響が寄せられた。中には表紙に「男のコも大人の人も、みんなで読んでね」と書かれていることについて、共感の声も上がった。

■生理や性についての知識を小中高生に

ハフポスト日本版編集部では、「生理カンペキBOOK」に込めた思いや公開の理由などについて、「りぼん」編集部に取材しました。
ーーりぼん2021年11月号のとじこみ別冊「生理カンペキBOOK」を、6月27日に公式サイトで公開されました。誰でも無料で見られる状態で公開したのはどのような理由からでしょうか?
本とじこみ別冊はありがたいことに、11月号の発売中のみならず、発売期間を過ぎた後も長く注目を集めて、「欲しい」という声をたくさんいただきました。しかし雑誌の性質上、販売期間を過ぎたら手に入れることは基本的にできなくなります。元は「りぼん」読者に届けたいという想いで始まった企画ではありましたが、弊誌読者以外にもこの情報を必要としている方がたくさんいると感じ、監修いただいた産婦人科医・高橋幸子先生、株式会社ユニ・チャームさん、ライター藤井智子さんにご許可をいただき、公式サイトで全ページ公開させていただきました。
ーーそもそもなぜ、生理に関する冊子を付録として付けようと考えたのでしょうか。
「りぼん」では元々、定期的に生理をテーマとした記事などを掲載しており、企画案自体はずっと会議に挙がっていました。そんな中で2021年は“生理の貧困”が社会的にも注目され、改めて生理や性についての知識が読者層の小中高生に求められていると感じ、2021年11月号のとじこみ別冊としてつけることになりました。

■「自分達が当時知りたかったこと」盛り込む

ーー専門家の監修を経た上で作られたと思いますが、どのように載せる情報が決まったのでしょうか。

性別や年齢を問わず、生まれて初めて“生理”という単語を聞いた人でもわかるように、基本的かつ正しい情報を掲載することを目指しました。こちらで恣意的に載せる情報を選んだり偏らせたりしないことで、さまざまな選択肢があることを提示する意図もありました。また、現在のりぼん編集部は現場編集者が全員女性のため、自分達が当時知りたかったことや、今でも知らないことも盛り込むようにしました。

ーー公開後、何か反響は寄せられていますか?もしありましたら、どのような声が寄せられているか教えていただきたいです。

ハガキによる読者アンケートでは他の記事よりも多く関心を集めていました。小中学生の読者の方からは編集部宛に相談や質問のお手紙をいただき、「りぼんっ子保健室」というさまざまな身体や心の悩みに応える連載記事で答えるようにしています。SNSでは保護者世代や若者世代からたくさん注目いただき、販売期間を過ぎた後も「欲しい」「いつでも見られるように持っていたい」といった要望を受け、公式サイトでの公開に踏み切りました。

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