ガスコンロが禁止に? 健康被害を懸念しアメリカが検討中

アメリカの現在の小児ぜんそくの症例中、約13%がガスコンロに起因する可能性があるという。
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fhm via Getty Images

アメリカで今、ガスコンロの禁止が検討されている。

米国消費者製品安全委員会(CPSC)はブルームバーグのインタビューで、呼吸器系などの健康問題を引き起こす可能性のある汚染物質を発生させるガスコンロの禁止を検討している、と明らかにした。

CPSCのコミッショナー、リチャード・トラムカ Jr.氏はインタビューで、「これは隠れた危険」と述べ、「すべての選択肢を検討中で、安全性を確保できない製品は禁止にする可能性もある」と続けた。

アメリカでは、約4割の世帯が天然ガスを利用したガスコンロを使用している。

米シンクタンクInstitute for Policy Integrityによると、ガスコンロは高いレベルの二酸化窒素や微粒子状物質を排出する。特に適切な換気を行わない場合は、米環境保護局(EPA)と世界保健機関(WHO)が「有害」としている基準に達するため、様々な健康問題への影響が指摘されている。


また、国際環境研究公衆衛生ジャーナルが2022年12月に発表した調査によると、アメリカの現在の小児ぜんそくの症例中、約13%がガスコンロに起因する可能性があるという。

ガスコンロに関する議論は今始まったわけではない。CNNによると、ガスコンロとぜんそくなどの関連性は以前から指摘されており、CPSCのトラムカ氏は2022年秋、ガスコンロに関する危険性についてパブリックコメントを実施するよう、CPSCに推奨していたという。

USA Todayに公表した声明でCPSCは、「現時点ではガスコンロに関する規定は提案しておらず、今度どんな動きがあるにしろ長い過程を経ることになる。これから国民から意見やデータを集め、ガスコンロの潜在的危険性について、解決策を提案したい。また、自主的な基準を定める団体らと協力し、ガスコンロの排出物質やその危険性について分析していきたい」と述べた。

また、トラムカ氏はTwitterで「誤解しないよう言いますが、CPSCはあなたの家のガスコンロを奪いに行ったりはしません。規制が適用されるのは新たな製品からです」と投稿し、電気コンロへの切り替えを希望する人には補助金が出ることも述べた。

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