東京私大教連(東京都新宿区)は4月、早稲田、明治、中央、日本など首都圏の私立大学11校の2022年度の新入生の保護者を対象に実施したアンケート調査の結果をまとめ、自宅外通学者の「受験から入学までの費用」が過去最高の226万円だったことを発表した。
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調査は2022年5〜7月、首都圏の11大学の2022年度の新入生の保護者を対象に実施し、4231件の回答を得た。
自宅通学者の「受験から入学までの費用」の内訳は、▽初年度納付金135万7080円▽生活用品費31万9000円▽受験費用26万5300円▽敷金・礼金24万6700円▽家賃6万7300円ーーの順に多かった。
自宅通学者の「受験から入学までの費用」は161万2280円で、過去最高額となった2020年度の161万4023円と同水準だった。
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「入学に必要な費用」を借り入れした家庭は、全体の14.3%を占めた。借り入れした家庭の借入額の平均は196万8000円で、前年と比べて19万6000円増えた。
自宅通学者の借入額の平均は188万3000 円で、前年度より36万円増えて過去最高額となった。自宅外通学者の借入額は212万円で、前年と比べて大きな変化はなかった。
受験から入学までの費用の「負担感」を尋ねたところ、91.9%の家庭が「重い」と感じていることが分かった。
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東京私大教連は「コロナ禍や物価高騰は、学費負担の重い私立大生に極めて深刻な影響を及ぼしている」と指摘。
「保護者の家計や学生のアルバイトが打撃を受け、私立大学の高すぎる学費のもとで、各家庭の教育費負担は限界に達している。国による私立大生への経済的支援が急務」と述べている。
〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉