台風2号が発生、進路次第で日本国内に影響。「非常に強い台風」になると予想

2023年は4月に台風1号が発生していて、台風の発生はおよそ1か月ぶり
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5月21日(日)6時現在、台風2号(マーワー)はカロリン諸島で停滞し、発達を続けています。

週明け以降にマリアナ諸島に北上し、中心気圧940hPaの非常に強い勢力に発達する予想です。その後の進路はまだ特定することが難しいため、今後の台風情報に注意するようにしてください。

▼台風2号 5月21日(日)6時現在

中心位置 カロリン諸島

大きさ階級 //

強さ階級 //

移動 ほとんど停滞

中心気圧 994 hPa

最大風速 23 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 35 m/s

マリアナ諸島へ北上か その後の進路は不明確

台風はマリアナ諸島へ北上しながら勢力を増し、暴風域を伴い非常に強い勢力に発達する見通しです。気象庁の台風予報では、5日先の26日(金)には中心気圧940hPa、最大風速45m/sの非常に強い台風となることが予想されています。

その後の進路はまだ不確実ですが、高気圧の縁に沿って北西に移動したのち、西もしくは北東へ移動することが示唆されています。沖縄など日本国内に影響を及ぼすことも考えられますが、まだ予測の誤差がかなり大きいため、今後の台風予報にご注意ください。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、目先はグアム付近に北上する傾向が揃っているものの、その後はばらつきが大きいことがわかります。

日が近づくにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後も随時新しい情報を入手するようにしてください。

台風の発生が増え始める時期

平年の台風発生数
平年の台風発生数
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今年は4月に台風1号が発生していて、台風の発生はおよそ1か月ぶりとなりました。

5月の台風発生数の平年値は1.0個で、12月と同じくらいの水準です。発生数ピークの8月に向けて台風の発生が増え始める時期ですので、早めに台風対策を整えておくと良さそうです。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。

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