台風3号、今後の進路は?沖縄などが暴風域に入る確率は?来週にかけ勢力を強めて北上

台風3号は勢力を強めながらゆっくりと北上し、暴風域を伴って強い勢力に発達する見通しです。
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昨夜発生した台風3号(グチョル)は、6月7日(水)6時現在、フィリピンの東を北に進んでいます。

今後は発達して暴風域を伴って北上し、来週前半は日本の南を通過して島嶼部などに影響を及ぼすことも考えられるため、今後の台風情報に注意するようにしてください。

▼台風3号 6月7日(水)6時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s

ゆっくりと北上 その後は北東に転向か

台風3号はゆっくりと北上しながら徐々に勢力を強め、暴風域を伴い強い勢力に発達する見通しです。気象庁の台風予報では、5日先の12日(月)には中心気圧960hPa、最大風速40m/sの強い台風になることが予想されています。

台風を移動させる上空の風の流れが弱いため進路を正確に予想することがまだ難しいものの、高気圧の縁に沿って北西に移動したのち北東に転向する可能性が高くなっています。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路には幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、北西に進んだのち北東に移動する傾向は概ね揃っていて、日本の南を北東進する進路の傾向は確度が高まっているといえそうです。

ただ、傾向は揃っているとはいえとりうる進路には数百km以上の幅があるため、多少のズレによって沖縄や伊豆諸島、本州方面などへの影響が大きく変わってきそうです。日が経つにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)

鹿児島県 1 %

種子島・屋久島地方 1 %

奄美地方 5 %

沖縄本島地方 6 %

本島北部・中南部 6 %

慶良間・粟国諸島 4 %

久米島 3 %

大東島地方 17 %

宮古島地方 2 %

八重山地方 1 %

石垣島地方 1 %

台風の発生が増え始める時期

平年の台風発生数
平年の台風発生数
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今年は4月に台風1号、5月に台風2号が発生していて、この台風3号の発生はおよそ半月ぶりになります。

6月の台風発生数の平年値は1.7個で、台風の発生が増え始める時期です。梅雨前線の活動も活発になってくる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。

台風の名前

台風の名前台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風3号の名前「グチョル(Guchol)」はミクロネシアが提案した名称で、ヤップ語でうこん(ターメリック)を意味する語からとられています。

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