2023年の梅雨明けはいつ?全国的に概ね平年並みの予想。大雨による災害に注意を

東京の梅雨明けはいつ?2023年の全国各地の梅雨明けの予想は?
ウェザーニュース

6月11日(日)に北陸地方と東北地方が梅雨入りし、今年はこれで沖縄〜東北までの全ての地域で梅雨入りしたことになります。

各地でおよそ1か月半にわたる梅雨の時期となりましたが、今年の梅雨明けはいつ頃になるでしょうか。11日時点でのウェザーニュースの見解を解説します。
» ウェザーニュース長期見解

梅雨明けは概ね各地とも平年並みの予想

各地の梅雨入り/梅雨明け日
各地の梅雨入り/梅雨明け日
ウェザーニュース

今年の梅雨入りは、沖縄や奄美では平年より遅く、九州〜東海では平年より早く、関東甲信〜東北では概ね平年並みの時期となりました。

平年であれば梅雨の時期は各地ともおよそ1か月半程度の長さがあり、沖縄や奄美では6月後半に、九州〜東北では7月中旬〜下旬に梅雨明けの時期を迎えます。

11日時点のウェザーニュースの梅雨見解では、梅雨明けの時期は全国的に概ね平年並みとなる見込みです。7月後半になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、不明瞭になると予想しています。

6月下旬は西日本や東日本の太平洋側を中心に、6月末~7月中旬にかけてはこれに加えて北陸や東北地方にも暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるため、梅雨末期の大雨に注意が必要です。
» 各地の梅雨入り・梅雨明け日

各地の梅雨明けの時期

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも

梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。

あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。

昨年も梅雨入り・梅雨明けの期日は秋になってから大幅に見直しがなされ、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
» 関連記事 関東などの梅雨明けが1か月遅く修正 気象庁が過去にない大幅見直し

梅雨入り・梅雨明けの発表で用いられる地域区分

【沖縄地方】
沖縄県
【奄美地方】
鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村)
【九州南部】
宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方)
【九州北部地方(山口県を含む)】
山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県
【四国地方】
香川県、愛媛県、徳島県、高知県
【中国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、広島県
【近畿地方】
京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
【東海地方】
静岡県、岐阜県、三重県、愛知県
【関東甲信地方】
東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県
【北陸地方】
新潟県、富山県、石川県、福井県
【東北南部】
山形県、宮城県、福島県
【東北北部】
青森県、秋田県、岩手県

※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁の発表対象外です。
» ウェザーニュース長期見解

【関連記事】

注目記事