人材サービスのパーソルキャリアが運営する転職サービス「doda（デューダ）」が、現在働いている22〜59歳の約5000人を対象に「転職したい会社」を調査しました。上位の会社が選ばれた理由には共通点が見られます。転職を考えている人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
トップ10の顔ぶれは？
10位は「人材育成に力を入れていて、自己成長ができそうだから」「常に勢いを感じる」などの理由でリクルートホールディングス。9位は任天堂で、世界的に人気のあるゲームを生み出し続けているところが評価されました。8位は給与水準の高さで知られるキーエンス。7位にはユニークな製品やサービスに携われそうだとしてアップルジャパンが入りました。6位はネット販売大手のアマゾンジャパンでした。
5位は「大手企業で信頼性と安定性がある」としてパナソニック。4位は社内の公用語として英語を採用している楽天で、実力主義でよいアイデアを採用・支援してくれそうだという声があがっています。
1位は4年連続、ものづくりのグローバル企業
3位はソニー。「大企業でありながら、社員の挑戦する姿勢を大事にしている」「高い技術力で時代を先取りするような商品を生み出している」「日本のものづくりを支えていて社会貢献度が高い」という点が評価されています。
2位はグーグル。「世界最先端のIT企業がどう動いているか体験してみたい」「革新的なサービスの開発に立ち会ってみたい」というほか、福利厚生が充実していることが理由にあがっていました。
1位は4年連続でトヨタ自動車でした。「自動車の最先端技術に触れながら仕事ができるので楽しそう」「世界有数の自動車メーカーで、日本を代表している企業」「いろいろなチャレンジができそう」というコメントが並びました。
トップ3の企業には、高い技術力を培ってきた点や世界の最先端を走っているという共通点が見られます。転職を通して、他社と切磋琢磨する環境で自己の成長をめざしたいと考えている人が多いようです。
番外編、ランキング急上昇した企業
トップ10には入りませんでしたが、順位を急上昇させた企業がいくつかあります。一つは、ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングです。前年の48位から11位へと順位を上げました。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドも同34位から24位へと大幅上昇しました。
この2社に共通するのは、給与を上げるニュースが出たことです。ファーストリテイリングは初任給の大幅アップを発表し、オリエンタルランドはパートやアルバイトを含む従業員の賃金を平均約7％引き上げると発表しています。
調査を行ったdodaは「急速なインフレが進んでいく中で、今後の自身の給与について考える人が多かった」とみています。