20以上の民家に押し入った巨大クマ、カリフォルニアで捕獲「木の実や虫を食べて太ったわけではない」

巨体なことから、住民たちに「ハンク・ザ・タンク」(タンクには戦車という意味がある)と呼ばれていました
サウス・レイク・タホ地域の民家を荒らしていたとして、子グマ3頭と一緒に捕獲された母クマ=アメリカ・カリフォルニア州
サウス・レイク・タホ地域の民家を荒らしていたとして、子グマ3頭と一緒に捕獲された母クマ=アメリカ・カリフォルニア州
The California Department of Fish and Wildlife

アメリカ・カリフォルニア州で民家への押し入りを繰り返し、住民を震え上がらせていた巨大な母クマと子グマ3頭が8月4日に捕獲され、地元コミュニティーに安堵感が広がっている。

捕獲したカリフォルニア州魚類野生生物局(CDWF)の発表によると、2022年以降、巨体をしたクマがサウス・レイク・タホ地域で民家に侵入し、家やモノを破壊するなどしていたという。

その見た目から、住民たちに「ハンク・ザ・タンク」(タンクには戦車という意味がある)と呼ばれていた。

ガーディアンによると、CDWFが麻酔銃で安全に動きを封じたという。体重220キロ超のメスで、DAN鑑定によって、21戸の民家に押し入った「犯人」だと断定された。

クマは受け入れ先となったコロラド州の保護施設にすでに移された。3頭の子グマは、カリフォルニア州にある別の保護施設に輸送される予定だ。

現地の警察には、2022年にクマにまつわる届出が102件寄せられているため、容疑者は今回捕獲された母クマ以外にもいるようだ。

カリフォルニア州に拠点を置く野生生物保護サービスを手がける団体トップは、「クマは木の実や虫を食べたことによって太っているわけではありません。(人間の食べ物がある民家に侵入し)ただ座って食べているのです」と2022年にニューヨーク・タイムズの取材に話していた。

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