知ってる?賃貸の「敷金」、多く戻ってくるための掃除ポイント。大家と入居者の負担例を紹介

賃貸に住む人に少なくない敷金トラブル。退去時に困らないために、日頃から気を付けるべきお掃除のポイントをライオンが伝授します。
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kokouu via Getty Images
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賃貸住宅から退去するとき、戻ってくるはずの敷金がかえってこなかった、または、追加料金を請求された…という話は少なくありません。敷金トラブルを避け、少しでも多く敷金が戻ってくるようにするには、どの程度掃除をすれば良いのでしょうか。

退去前に抑えておきたいお掃除のポイントを、ライオンのLidea公式Instagram(lidea_lion)が紹介しています。

退去時の「立ち合い」でチェックされることは

退去時の「立ち合い」では主に、汚れているところや壊れているところはないか、また、汚れや破損の状況から、大家負担となるか、入居者負担となるかがチェックされます。

掃除もしながら普通に住んでいた「経年劣化」の場合は、大家が負担することになります。例えば、

・家具の設置によるフローリングやカーペットのへこみ
・テレビや冷蔵庫裏の壁の黒ずみ
・壁に貼ったポスターや絵画の跡
・画びょうやピンの穴
・地震で割れたガラス

などがこれに当たります。

逆に、「故意・過失」「注意や管理を怠った」「通常の使用を超えている」と判断される場合は、入居者が負担することになります(入居者負担の費用は、敷金から差し引いて清算されます)。

・子どもやペットによる落書きや傷
・壁の釘やネジの穴
・掃除を怠ってひどくなったキッチンの油汚れや浴室のカビ、水垢など
・結露を放置してひどくなった壁のカビ
・タバコのヤニ汚れやニオイ

これらすべてが入居者負担の原因になってしまいます。

上記の例も大家などにより変わる可能性があるため参考にとどめ、契約書をよく確認することが肝心です。

立ち会いの前にやっておきたい掃除の重要ポイントは?

立ち合い前に必ずチェックしたいお掃除項目は、以下の通りです。

【キッチン】
・換気扇の油汚れ
・ガスコンロやその周辺の油汚れ
・コンロの魚焼きグリル
・床や壁の油汚れ
・自分で浄水器を取り付けた場合は取り外す

【浴室】
・浴室内のカビ取り
・浴室の鏡のウロコ汚れ

【脱衣所】
・洗濯機の床排水の部品(通称:エルボ)は残しておく
・脱衣所の床

【トイレ】
・トイレの床
・自分で温水洗浄便座を取り付けた場合は取り外す

【居室】
・リビングの壁の汚れがひどいところ
・換気口周辺の黒ズミ汚れ
・自分で証明を取り付けた場合は取り外す

【その他】
・自分で物干し竿を買った場合は置いていかない
・鍵はオリジナルを返却する

引っ越し先の新居では、退去時に慌てないために以下の2点を心がけましょう。

・入居前に室内の写真を撮って管理会社と共有
・日ごろからお部屋を丁寧に使って、定期的にお掃除する

毎日のお掃除の積み重ねがカギ。退去時の敷金トラブルが起こらないよう、日頃からチェックポイントを意識して生活してみてはいかがでしょうか。