エアビー利用者、退去拒否し520日の超過滞在。支払いと退去を求めるLAのオーナーに1500万円を要求

オーナーは、次の住居を見つけることができるように無償でレンタル期間を延ばしてあげたのに賃借人が支払いせずに住み続けていると主張している。
エアビーのゲストハウス
エアビーのゲストハウス
Allen J. Schaben via Getty Images

アメリカ・ロサンゼルスで、民泊仲介サービスAirbnbのゲストが6カ月間の賃貸契約が終了した物件からの退去を拒否し、520日たったいまも、超過分の支払いをせずに滞在を続けている。

物件を貸したオーナーとゲストがお互いを訴える事態に発展。ロサンゼルスの裁判所が「ゲストを立ち退かせることはできない」という判決を出したと、CBSニュースなどが報じている。

契約終了後、支払いせず住み続けたとオーナー

状況を説明するエアビーのオーナー=2023年9月25日、アメリカ・ロサンゼルス
状況を説明するエアビーのオーナー=2023年9月25日、アメリカ・ロサンゼルス
Allen J. Schaben via Getty Images

CBSニュースによると、オーナーは6月に起こした訴訟のなかで、ゲストの女性が2021年9月13日から2022年3月19日の期間で、Airbnb経由で物件を借りたと主張。オーナーは追加で数週間程度、ゲストが次の住居を見つけられるよう、無償でレンタル期間を延長したと訴えている。

2022年4月12日以降の延長には合意しなかったという。

ゲストに対して1泊105ドル(約1万5600円)を請求しており、訴訟を起こした2023年6月までの408日間の延泊分は、計4万2840ドル(約636万7300円)にのぼると話している。

Los Angels magazineによると、ゲストの女性は今年9月に起こした反訴で「住居が占有証明書を取得していなかったことから、家賃として請求できる上限は0ドル」などと主張し、支払った短期レンタルの賃料の返金を要求。さらに退去・引越しのため、オーナー側に10万ドル(約1485万8000円)を支払うよう求めている。女性はいまも物件に住み続けているという。

Los Angels magazineは、この女性は以前にレンタルしたオークランドの物件でも、賃料の支払いを拒否した上、契約期間が終わった後に住み続けていたと伝えている。

ロサンゼルスの物件のオーナーはABC7 Los Angelesの取材に「このような悪夢のなかに生きること、市や警察に守られていると感じないことは、最悪な気分だ。こんなことは誰にも経験してほしくない」と打ち明けた。

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