「隣に誰も座らない」座席を提供。オーストラリアの航空会社が新サービス「エコノミークラスでも快適に」

乗客は追加料金を支払うことで、隣の座席を空席にしたままフライト時間をゆったりくつろげる。
イメージ写真
イメージ写真
Alexander Shelegov via Getty Images

長時間におよぶフライト。隣の人を気にせず、のんびりゆったり過ごしたい━━。

飛行機に乗る際、そんな願望を持ったことがある人もいるかもしれない。

オーストラリアを拠点とする航空会社「カンタス航空」は、隣の席を空席にできる「隣席フリー」のオプションを有料で提供している。

このサービスによって、通常料金で2人分のシートを購入するよりも安い価格で2席分のスペースを利用できることになる。

米誌Peopleなどによると、追加となる料金は最低143ドル(約2万1000円)からで、航空便によって料金は異なるという。

カンタス航空は、「隣席フリー」のプログラムを9月からオーストラリアの国内線で試験的にスタート。その後、サービスが好調だったことを受け一部の国際線にも運用を拡大した。

同航空は公式ホームページで、「エコノミークラスでもリラックスできるスペースを提供します」と説明している。同航空の顧客・デジタル部門の責任者カトリオーナ・ラリット氏は声明で、「統計によると、このオプションは東海岸と西海岸を結ぶ長距離路線で最も人気があり、国際線への展開は非常に理にかなっている」と述べている

「隣席フリー」のオプションを選んだ場合、隣席はあくまで「空席」扱いとなる。そのため、キャリーバッグなどを置くために使用することはできない。また、隣席分の機内食は含まれないとしている。

フライトがキャンセルとなった場合や、安全やセキュリティ上の理由で別の人が座席を使用することになった場合には、支払った分の払い戻しがある。

注目記事