車の売買契約がまもなく成立しようとしていた時、車の所有者をある「珍事件」が襲った。
NBCフィラデルフィアによると、アメリカ・ニュージャージー州で11月10日、トラックの持ち主のジェイ・ヴォーンさんが車を売る直前のことだった。どこからともなくやってきたのは、一頭のシカ。シカは突然特大ジャンプを披露し、私道に停めてあったヴォーンさんの白いトラックに着地した。
シカが与えた衝撃で、新車同様だったトラックの側面がへこんでしまったという。
「トラックは完璧な状態だと(買い手に)約束していたのに、どこからかシカがやってきて、トラックを陥没させてしまいました」とヴォーンさん。
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トラックは2007年型のシボレーのシルバラード。元々の希望価格は9400ドル(約140万円)だったが、シカが引き起こしたアクシデントにより8500ドル(約128万円)まで下げざるを得なくなった。
防犯カメラが捉えた映像には、謎のシカが車2台をピョーンと飛び越え、白いトラックの荷台に飛び降りる様子が映っている。トラックの側面はカメラの映像から目視で確認できるほど凹んでいる。
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残念ながら売り値は下がってしまったが、ヴォーンさんは「(シカの映像を)少なくとも100回は見ました。トラックのふちに衝突する音が面白いから」と話し、現実を受け入れているようだ。
シカがけがを負ったかは不明だが、トラックに衝突したシカは荷台から飛び降り、素早く去って行ったという。
ヴォーンさんの息子、トロイ・ウェスコットさんは、シカが特大ジャンプをきめた瞬間に、現場のすぐ近くにいた。「ビデオで見るのは面白いけど、実際に見ると衝撃的だった。あんなに高くジャンプするものを見たことがない。この出来事は一生忘れないと思う」と驚いている。