大学入試対策のために予備校などに通う高校の既卒生(浪人生)の教育費に年間100万円以上かける家庭が3割に上ることが、大学入試対策のカリキュラムを提供するじゅけラボ予備校(大阪市)の調べでわかった。
同社は2023年9月、浪人生の子どもを予備校などに通わせたことのある保護者300人にインターネット上でアンケートを実施し、11月に結果を発表した。
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予備校などへの入会金や特別講習の費用を含めた年間の教育費を尋ねたところ、「100万円以上150万円未満」が最多の23.3%を占めた。「150万円以上200万円未満」(6.0%)、「200万円以上」(3.3%)とあわせ、100万円以上かける保護者が32.6%に上った。
じゅけラボ予備校は「教育の質を高めたり、難関大学の受験に備えた指導を受けたりするために、高額な教育費が必要となっている可能性がある」と分析している。
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1年間にかける予備校の費用として適切だと考える価格帯を尋ねると、「50万円以上100万円未満」が55.9%を占めた。実際の教育費は100万円以上かかる場合が多かったことから、同社は「実際にかけている金額よりも安い価格帯を求めている浪人生の保護者が多い」と指摘している。
月額の教育費は、「5万円以上、7万円未満」と「7万円以上、10万円未満」がそれぞれ15.7%と最多。合わせた3割超が「5万円以上、10万円未満」の支出をしていることがわかった。同社は「多くの予備校や塾の平均的な授業料が、この範囲にあることを示唆している」とみている。