昼の12時は「午前」なのか「午後」なのか【2023年回顧】

あなたは正しく理解しているだろうか?

2023年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:9月29日)

「昼の12時にランチ行こー」「正午までに返信します」etc...

普段の会話で頻繁に使われる、「昼の12時」及び「正午」。

しかしこの「12時」は「午前12時」なのか「午後12時」なのか、あなたは正しく理解しているだろうか?

ハフポスト編集部スタッフ数人に質問すると、自信を持って答えられる人はほぼ皆無に近かった。

そこで調べてみると...

正午は「午前12時」という事実が判明した。

国立天文台によると、午前・午後の呼び方は、1872(明治5)年11月9日に、今でいうところの内閣からの通達「太政官達(だじょうかんたっし)第337号」で定められたという。

この「太政官達」によると、午前は「零時」から「12時」まで、午後は「1時」から「12時」までと記載されている。

つまり、この通りに表記すると、昼の12時は「午前12時」、夜中の12時は「午後12時」または「午前零時」となる。ちなみに、「午後零時」という言い方はここには記載されていない。

しかし、午前12時・午後12時がそれぞれ正午と夜中のどちらを指すのかは非常にややこしい。

そのため、「12時」の表記についてはわかりやすい独自のルールを定めているところもある。

日本広報協会によると、新聞社などでは昼の12時ちょうどは「正午」、夜の12時ちょうどは「午前0時」と決めているところもあるという。また、鉄道や飛行機の時刻表などは誤解のないよう24時間制の表記をしている。

ちなみにNHKは、時刻の伝え方に12時間制を採用しており、「『昼の12時』は『正午』とし、『夜の12時』は、原則として『午前0時』、場合により『夜(夜中)の0時』としています」と述べている。

いずれにせよ、日常で利用する場合は、誤解されず誰もが分かりやすい表現を使うのが良さそうだ。