ジャンボタニシの放し飼い、除草目的でも「やめて!」と農水省。「一度侵入・まん延すると根絶は困難」

農林水産省は3月6日、「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」とする注意喚起を公式Xに投稿しました。
ジャンボタニシ(左)とその卵
ジャンボタニシ(左)とその卵
環境省提供

ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の放し飼いは絶対にやめてーー。

農林水産省は3月6日、「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」とする注意喚起を公式Xに投稿した。

理由について「除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域で放飼すると、周辺農地への拡散により悪影響を及ぼす。一度侵入・まん延すると根絶は困難」と説明している。

SNS上では、2月下旬からジャンボタニシを用いた除草に言及し、「ジャンボタニシ農法を全国でやったらいい」という言説が話題になっており、これに対応したとみられる。

農水省によると、ジャンボタニシは南米原産で、1981年に食用目的で日本に持ち込まれた。養殖業者の廃業などとともに野生化。2020年の時点で、関東以南の31府県で発生が確認されている

被害として、水稲苗を食い尽くす「食害」が報告されているほか、稲の茎や水路の壁などに産み付けられる濃いピンク色の卵にはPV2という神経毒が含まれており、一部の自治体も注意を呼びかけている

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