【マンガ】あの日「神様」になった。震災ボランティアを経験した、会社員が見つけた「納豆のからし」のこと。

東日本大震災の被災地で体験したことを漫画にしたもずさん。家の中で見つけたものは「納豆のからし」でした。

「震災の1年後、被災したお家の片付けに行った話」を3ページにわたって紹介したイラスト漫画が3月11日、Xに投稿され、話題を呼んでいます。

内容は筆者のもず(@mo_x_2)さん。会社の同僚に誘われて、東日本大震災のボランティアに参加するため、宮城県石巻市に向かうところから始まります。

当初は海岸清掃をする予定でしたが、急遽、「山田さん」の家の片付けの手伝いをすることになります。

山田さん宅は津波被害を受け、家を建て直す必要がありました。そこで、家の中のものを手分けして、近くの蔵へ運び出す作業を頼まれました。

片付けをする中で、家のあちこちに散らばっていたゴミは「納豆のからし」。

最初は不思議に思う「私」でしたが、小さなからしすら捨てられなくなっているほど、この1年いっぱいいっぱいだった山田さんの置かれた境遇に気づくことになります。片付いた家の様子を見て「神様です みなさんは…」と山田さんから感謝されることになります。

最初の投稿は1000回以上「いいね!」され、大きな反響を呼びました。

「会社を休んで(ボランティア休暇を取得して)旅行にいけるくらいの軽い気持ちで」当時ボランティアに参加したというもずさん。

この経験を通じて「震災が与えるダメージは目に見えるわかりやすいものだけではないと知り、心境というか震災の被害に対する見方が変わりました」とハフポストの取材にコメントしました。

片付け後、家主の方は漫画の通り大変感激した様子で、「嬉しく思うと同時に『そんなに感謝されることだったのか……!』と驚きました」と言います。

寄せられた反響に「あまり派手なエピソードではないのですが、関心を持ってくださる方がたくさんいて、描いてよかったなと思います」ともずさんは話しています。

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