大谷翔平選手、スポーツ賭博との関与否定。問題発覚後初めてコメント

大谷氏は会見で、水原氏が「僕の口座からお金を盗んで、みんなに嘘をついていた」と説明した。
記者会見で声明を発表する大谷選手を映したテレビ画面(2024年3月25日)
記者会見で声明を発表する大谷選手を映したテレビ画面(2024年3月25日)
DAVID SWANSON via Getty Images

アメリカ大リーグ・ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手が3月25日(現地時間)に記者会見を開き、通訳の水原一平氏の賭博への自身の関与を否定した。

水原氏の違法賭博問題では、当初大谷選手の代理人が「借金を肩代わりするために、大谷選手が送金した」とESPNに証言したものの、その後否定していた。

大谷選手は会見で「自身が何かに賭けたり、それを頼んだり、自分の口座からブックメーカー(賭博の胴元)に対して送金を依頼したことなどはまったくない」と関与を否定。

水原氏が「僕の口座からお金を盗んで、みんなに嘘をついていた」と説明した。

大谷選手が語った問題の経緯

大谷選手が水原氏の賭博を初めて知ったのは、20日に韓国・ソウルで行われた試合後のチームミーティングだという。

その後、「ホテルに戻って水原氏と話して初めて、巨額の借金があることを知った」と話した。

「僕は彼の借金返済にもちろん同意していませんし、ブックメーカーに対して送金をしてくれと頼んだことも許可したことももちろんありません」

「彼は(ホテルに戻って話した時に)僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたということを伝えてきました」

大谷選手が違法賭博との関連を疑われたきっかけは、南カリフォルニアのブックメーカー、マシュー・ボウヤー氏に対する連邦当局の捜査だ。

この捜査の過程で大谷選手の名前が浮上したため、メディアが大谷選手にスポーツ賭博関与について問い合わせた。

大谷選手は会見で、問い合わせに最初に対応した水原氏が「大谷氏が肩代わりとしたと嘘をついた」と説明した。

アメリカ国税庁の担当者は21日、水原氏とボウヤー氏が刑事事件で取り調べを受けていると発表。翌22日には、MLBが独自の調査を開始した。

不正が発覚すればどうなるのか

大谷選手に不正が見つかれば、厳しい結果が待ち受けている。

メジャーリーグ選手の野球賭博が発覚した場合、その内容によって1年もしくは生涯の出場禁止になるものの、他のスポーツでは賭けることが認められている。

しかし、カリフォルニア州ではあらゆる形態のスポーツ賭博が違法で、MLBも規則で違法な胴元との関わりを明確に禁じらている。

水原氏については、経歴詐称疑惑も浮上している。水原氏はカリフォルニア大学リバーサイド校卒業としていたが、アスレチックの取材によると同行の在籍記録はなかった。

大谷選手は会見で、信頼していた水原氏が嘘をついたことなどについて「悲しく、ショック」「今の気持ちを言葉にするのは難しい」と語った。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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