新年度がスタートした4月1日、岸田文雄首相が参院決算委員会で新社会人に対してエールを送る場面があった。
日本のリーダーとして、どんな言葉を述べたのだろうか。
「ずいぶん多くの失敗もした。仕事において修羅場と言っていいような場面にも数々出合った。しかし、それらは全て今の私にとって血肉になっている」
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早稲田大学を卒業後、旧日本長期信用銀行に入って社会人のキャリアをスタートした岸田首相はこう述べた。
そして、「上司、先輩、同僚と仕事以外のさまざまな思い出も残っている。これらも今の私を支えてくれている」と加えた。
「私は人生において無駄なものは何もないと信じている。どんな苦難であっても必ずや、それぞれの人生に意味があると信じている。ぜひ、新しく社会人をスタートされる方々もそのように信じて、それぞれの新しい人生、一歩一歩前を向いて進んでいただければと願っている」
銀行員として勤めた後、1987年に衆院議員秘書となり、93年の衆院選で初当選を果たした岸田首相。祖父と父も衆院議員を務めた世襲議員で、恵まれた経歴を歩んだのは言うまでもない。
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政権の支持率が低空飛行を続ける中、首相の言葉は新社会人にどう響いただろうか。