美容クリニックでの「ヴァンパイアフェイシャル」で女性3人がHIV感染、アメリカで衝撃走る

美容ケア「ヴァンパイアフェイシャル」によって、少なくとも3人の女性のHIV感染が判明し、衝撃が走っています

肌の再生を促すことをうたう美容ケア「ヴァンパイアフェイシャル」によって、少なくとも3人の女性のHIV感染が判明した。アメリカ疾病対策センター(CDC)が4月25日に発表し、衝撃が走っている。

ニューヨークタイムズCBSなど大手メディアが相次いで報じている。

CDCの発表によると、ニューメキシコ州保健局が2018年夏、1人のHIV感染報告に目を留めた。この女性にはHIV感染の要因が見当たらなかった。一方で、この女性が同年春に超極細の針を使ったヴァンパイアフェイシャルという美容ケアを受けていたことがわかった。

女性が利用したのはアルバカーキ市で営業していた無許可の美容クリニック。CDCが州保健局と調べたところ、2023年までの5年間にクリニックの利用者のうち女性4人がHIVへの感染リスクが低い生活を送っているにもかかわらず、HIVに感染していたことがわかったという。ただ、4人目については症状の進行具合からみて、クリニックを訪問する前にすでに感染していたとみられるという。

CDCが3人についてそれぞれの血液検体の塩基配列データを解析したところ、いずれも問題の美容クリニックに関連するHIV感染が確認された。 

クリニックへの立ち入り調査では、感染対策の不備がいくつも見つかった。血液が入った容器にはラベルはなく、ボトックスなどの医療用注射剤と一緒に食品が入ったキッチンの冷蔵庫で保管されていた。むき出しの注射器は引き出しやカウンターの上に置かれ、一般ゴミとして捨てられていた。使った器具を滅菌する機器は見当たらなかったという。このクリニックは18年秋に閉鎖された。

クリニックの利用者たちが受けたヴァンパイアフェイシャルは、利用者自身の血液を採取し、取り出した多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)を顔に注入するというもの。皮膚の若返りやニキビ跡の軽減などを促すとされ、美容目的で行われているという。

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