製品評価技術基盤機構(NITE)がバランスボールの“破裂事故”について注意を呼びかけている。
不適切な状態で使用すると勢いよく破裂することがあり、過去には背骨を圧迫骨折する重傷事故も発生している。
なぜ破裂?実際の事故は?
NITEによると、滋賀県で2021年3月、50歳代男性がバランスボールで運動していたところ、突然破裂して体が落下し、背骨を圧迫骨折する重傷を負った。
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ボールの表面についた傷が、入れすぎた空気や使用時の圧力による負荷で徐々に亀裂となり、破裂したとみられる。
取扱説明書には、「ボールの直径が指定の数値以上になるまで空気を入れない」や「先の尖った物や鋭利な物、ザラザラした物などを近づけない」などと記載されていた。
NITEが実施した実験でも、「パン!」という衝撃音とともにバランスボールが破裂し、人形が床に落下する様子が映っていた。
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NITEは「空気を入れ過ぎると破裂してけがをするおそれがある」として、圧力計付き空気入れを使用し、取扱説明書に記載された「最大空気圧」を超えないよう注意するよう呼びかけている。
また、傷やひびがある状態で使用しないことも重要だという。