不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」(ライフルホームズ)が、外国語対応可能な不動産会社をまとめたウェブページを開設した。
言語の問題などから、外国出身者らの日本での住まい探しが難しい実情を踏まえて企画。
日本で暮らす外国出身者のうち、特に話者の多い英語、中国語、ベトナム語、韓国語、ポルトガル語の5言語のいずれかに対応できる130店舗を検索することができる。
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◆「母語で住まい探しできたら」から始まった
ウェブページの企画は、「母語で住まい探しできたら」という外国籍社員の声から始まった。
出入国在留管理庁によると、2023年12月末時点で、日本に暮らす外国人は341万992人で過去最高を更新した。一方で住まい探しは、差別や偏見、候補となる物件が少ないなど、さまざまな課題があり難しいのが実情だ。
言語の問題もその一つだ。LIFULL HOME’Sの「住宅弱者の住まい探しに関する実態調査」(2022年7月)では、外国人のうち「不動産会社の契約・手続きに関する説明が分かりにくかった」と答えた人が35.7%にのぼった。
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また外国籍の社員にも、日本での住まい探しについて社内ヒアリングを行ったところ「日本語がある程度話せても母国語で対応してもらえる不動産会社に行った」という声も上がった。
事業責任者の龔軼群(キョウ イグン)さんは、「来日間もない外国籍の方々にとって言語の壁は高く、住まい探しにおいても同様です。不動産専門用語、重要事項説明など日本語を母語とする方でも難しいと感じることがあるなか、日本語を母語としない方々にとってはなおのことだと思います」と指摘。「ぜひ必要な方々に使っていただきたいと思っています」とコメントしている。