
イオンは、カカオを使わずに作ったチョコレート代替品、トップバリュ「チョコか?」を開発、販売しています。
ひまわりの種由来のチョコレート代替品ということですが、そのお味は…?どこまで「チョコレートっぽさ」が感じられる商品になっているのでしょうか?
「板チョコ」のような「ブロックタイプ」と、「チョコか?WITH BISCUIT(ウィズ ビスケット)」を食べてみました。
ひまわりの種由来のチョコレート代替品。お味は…?

まずトライしたのは、「ウィズ ビスケット」。
ビスケットにかかっているのは、ドイツのPlanet A Foods社が開発したチョコレート代替品「ChoViva(チョビバ)」です。見た目は完全に、よく見るチョコビスケットです。

食べてみると、サックサクのビスケットにかかったチョビバがベストマッチ。
普通に美味しい。チョコレート代替品だとは全く感じません。
市販のチョコビスケットと同じ食感、美味しさ、チョコレート感だと思いました。

オンラインでは、食べた人から「甘すぎず食べやすい」「本当にチョコの味で美味しい」との声が上がっています。
チョビバにはカカオの代わりにひまわりの種が使われていますが、カカオ同様に発酵・焙煎の工程を経ることで、カカオ由来のチョコレートのような香りと味わい、口どけを実現しているそうです。
直球勝負のブロックタイプは?
次に試したのはブロックタイプ。現在、「プレーン」と「シリアルパフ」「ヘーゼルナッツ」の3種類が販売されていますが、今回はプレーンを食べてみました。
ビスケットなどがないため、そのものの味と食感での「直球勝負」です。
厚みがあって食べ応えがあるブロックタイプ。一口食べた時に感じたのは、「海外のチョコ」っぽさでした。

チョビバ自体がドイツ企業が開発したものだからか、少し甘さ控えめの輸入チョコっぽいという印象を受けました。
確かに日本で慣れ親しんだチョコレートとは少し違う感じもしますが、世界中でカカオの供給量が減っている中、これも「全然あり」だなと思いました。
口どけはチョコそのものですし、どこか癖になります。
いわゆる「板チョコ」のような形状ですが、割って食べやすいラインが入っているので、そこも高ポイントだと感じました。
オンラインでの評価は分かれ、「優しい味わいが好き」という声もあれば、「似せて来ていると思うけど、カカオ豆独特の香りが欠けているからどうも物足りない」との意見もありました。
なぜ今、「チョコレート代替品」なのか
チョコレート代替品の商品を4種類も発売したイオンですが、なぜ今、代替品なのでしょうか。そこには、気候変動などに関する深い理由がありました。
イオンは以下のように説明しています。
「気候変動や経済課題等の影響によりチョコレートの原料であるカカオが不足し、供給量のひっ迫や価格の高止まりがみられます。そのため、私たちが将来にわたりチョコレートの風味を楽しむために生産技術の向上や代替原料の模索が進められています」
原料のひまわりの種は熱帯雨林の伐採を必要としない点や、生産過程で利用する土地や水の消費量が少なく済む点など、カカオ由来のチョコレートと比較し環境負荷の低減に繋がることから、「持続可能な原料として世界的に注目が集まっている」といいます。
「これはチョコか?」と錯覚するような美味しさ、から「チョコか?」と名付けられたこの商品は、全国のイオンやまいばすけっと、イオンネットスーパーで販売されています。