ハフトーク
2019年04月28日 15時47分 JST

「陸つながりの国と島国ではこんなに違うんだ!」 バーグハンバーグバーグ元代表、シモダテツヤさんがウズベキスタン旅で見つけたもの。

「お前ジャパニーズだろ? 友達がいるから電話変わるよ」と言われて電話に出てみると…。

NewsX
シモダテツヤさん

「イスラムって少し冷たくて閉鎖的なイメージがあったけど、あんなに人懐っこくて優しい人がいるんだ、って180度イメージが変わりました」

ネット番組「NewsX~8bitnews」の4月1日のゲストとして登場したのはシモダテツヤさん。ゆるくて笑えるネットメディア「オモコロ」、ユニークなコンテンツ制作で知られる広告会社「バーグハンバーグバーグ」の代表取締役を務めたのち、1月に“電撃辞任”を発表した。そんな彼がつい最近、ウズベキスタンを旅してきたのだという。彼が見た“イスラム”とは?イスラム旅を通して見えてきた“日本”とは——

「ワンツースリーも通じない国で、5分前に出会ったばかりの人とゲームセンターで遊んで、一緒にご飯を食べました」と楽しそうに旅の思い出を語るシモダさん。

「向こうの人は、バスに乗っていても知らない人同士で話し出すんですよ。最近どうなん、みたいな。それで、じゃあねまたねブラザー、みたいな感じで去っていく。人と仲良くなる文化があるというか、コミュニケーションがしやすい国でした」

 

ウズベキスタンは中央アジアに位置する旧ソ連の共和国だ。

人口3200万ほどで、国土は日本の約1.2倍。宗教は主にイスラム教スンニ派で、北はカザフスタン、南はトルクメニスタンと国境を接している。

「ロシア語圏で、英語はほとんど通じなかった」というシモダさんだが、そこは持ち前のコミュニケーション力で冒頭のような濃密な旅の時間を過ごしたようだ。

シモダさんが最も印象深かったと語るのは、ムイナクという街にある「船の墓場」。かつてアラル海と呼ばれた湖だった場所だが、東北地方ほどの大きさだった塩湖は、今では10分の1までに干上がってしまったという。旧ソ連が綿花栽培のために無計画に水資源を使用したことが原因だ。

干上がって砂漠化された場所に放置されている錆びついた船の写真を見せながら、シモダさんが語る。

「ムイナクを最終目的地に、いろんな町に泊まりながら移動しました。とにかく遠くて、10日近くかかった。砂漠を歩いて、砂をすくうと手に貝殻が乗っていたりする。元々は海だったんだなと実感して、ショックを受けました」 

ここに暮らす人たちは、塩が混じった砂を吸い込むため、呼吸器や目の病気などの健康被害も出ているという。「20世紀最大の環境破壊」と言われ、漁村は打撃を受け、数万人規模の環境移民が生まれた。

 

そんな深刻な問題を目の当たりにする一方で、美しい建造物や、市場の活気、美味しい食事など、ウズベキスタンの魅力も存分に楽しんだというシモダさん。

近隣の国々の人とも、日常的に会話を交わす彼らの姿も、シモダさんにとって新たな発見だったようだ。

「ウズベキスタンにやってくる観光客は、カザフスタンやキルギスなど、近隣の国からが多いんです。カザフ語やキルギス語は、ウズベク語とは違うけれど、ちょっと訛りの強い方言同士みたいな感じでだいたい言葉が通じるようなんです」

現地で友人になった人からある日、「お前ジャパニーズだろ? 友達がいるから電話変わるよ」と言われたという。しかし電話に出てみると、相手は韓国人。

「日本語と韓国語では当然話ができません。そうしたら『なんで隣の国なのに話せないんだ?』と言われて。彼らは隣なら分かって当たり前、という感覚。陸つながりの国と島国ではこんなに違うんだなと驚きました」

「初めての中央アジアで、訪ねる前は、イスラム教の影響や旧ソ連の影響など、よく知らないことばかり。でもやっぱり自分の目で見て感じ、判断することが大事なんだなと思います」

他にも、偶然出会った人と3日間ほど一緒に過ごすなど、現地では多くの出会いに恵まれたようだ。旅先での出会いは予測不能だからこそおもしろいし、たとえ言葉が通じなくても、学びや気づきはある。それは、決めつけやステレオタイプにとらわれないシモダさんだからこそ得られた、旅の醍醐味であるようにも思える。

(文:高橋有紀)

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堀潤さんがMCを担当する月曜の「NewsX」、次回は4月29日夜10時から生放送。番組URLはこちら

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