首里城火災、台湾の蔡英文総統がメッセージ「かつての華麗な姿を取り戻せることを心より願っています」

正殿にはタイワンヒノキが輸入されて使われていた。
焼失した首里城(10月31日撮影)
焼失した首里城(10月31日撮影)
EPA=時事

首里城の正殿などが10月31日未明の火災で全焼した。沖縄県民の心のシンボルとも言える建物の焼失を惜しむ声が海外からも届いている。台湾の蔡英文総統は公式Twitterで日本語のお見舞いメッセージを出した

蔡総統は「首里城の火災は驚きを禁じ得ません」とした上で、「首里城は重要な世界文化遺産であると同時に、沖縄に行く台湾人観光客が必ず訪れる場所です。多くの台湾人が、私と同じように心を痛めているはずです」と続けた。

その上で首里城が再建されて「かつての華麗な姿を取り戻せることを心より願っています」と綴っている。

観光庁が発表した2018年の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、沖縄県では台湾が28%を占めてトップだった。

■正殿には台湾のヒノキが使われていた。

焼失した首里城の正殿は1992年に再建されたもの。建設に関わった株式会社「国建」によると、正殿の構造材には大量の太径木が不可欠だったが、沖縄県内では調達できなかった。そのため、日本国内の復元建築物で実績のあるタイワンヒノキが、台湾から輸入されて使われたという。

台湾の蔡英文総統 (Photo credit should read SAM YEH/AFP/Getty Images)
台湾の蔡英文総統 (Photo credit should read SAM YEH/AFP/Getty Images)
SAM YEH via Getty Images

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