PRESENTED BY ニュージーランド政府観光局

姫野和樹、ニュージーランド生活を語る。「ONE TEAMを、改めて体感できる場所」

ハイランダーズでプレーする姫野選手。これまで「旅行」で訪れていたニュージーランドで「生活」してみたら...現地生活3ヶ月での変化を聞きました。
姫野選手が暮らす「ダニーデン」の様子
姫野選手が暮らす「ダニーデン」の様子
姫野選手提供

「海外旅行に行けるようになったら、何をしたいですか?」

ハフポスト日本版が実施したアンケートには3日間で約400票が寄せられ、多くの人が「旅行」に再び行くことができる、その日を心待ちにしていることが伺えます。

暮らし方、働き方、コミュニケーションのとり方... さまざまな「当たり前」が変わる今。これからは「旅行」の目的や、楽しみ方も変化していくかもしれません。現地に足を運ぶことが難しいからこそ、改めて感じる旅行の醍醐味もあるのではないでしょうか。

海外旅行に行ける日が来たら、どこで、どんな風に過ごそう?

そのヒントを求めて、海外で新生活を始めたラグビー選手・姫野和樹さん(ハイランダーズ)にお話を聞きました。

ニュージーランドならでは?練習前に「ゴルフ4ホール」

姫野和樹(ひめの・かずき)/ 帝京大学出身のラグビー選手。2017年11月、リポビタンDチャレンジカップ2017オーストラリア代表戦にて日本代表初キャップ。2021シーズンよりスーパーラグビー「ハイランダーズ」に所属し、現在はニュージーランド生活を送る。
姫野和樹(ひめの・かずき)/ 帝京大学出身のラグビー選手。2017年11月、リポビタンDチャレンジカップ2017オーストラリア代表戦にて日本代表初キャップ。2021シーズンよりスーパーラグビー「ハイランダーズ」に所属し、現在はニュージーランド生活を送る。
Izumi Schmidt Uchida

── 今年2月からニュージーランド(以下、NZ)生活を始められましたが、これまでの渡航歴は。

姫野選手(以下、姫野) 遠征で3〜4回ほど。その時も、オフの時間に色々な場所に足を運びました。首都のウェリントンは、高層ビルが立ち並ぶ都会的な地域ですが、海、丘や山もあり、壮大な景色と豊かな自然が印象的でしたね。

現在は、チームの本拠地・ダニーデンで暮らしています。新型コロナの影響でリーグ戦が中止になった時は、現地の人におすすめを聞いて、朝日や夕陽を見に行ったり、トレーニングがてら山登りをしたり... キーウィ(NZの人々を表す呼称)のみなさんとのコミュニケーションや街の雰囲気を楽しめていて、こちらでの生活にようやく慣れてきたところです。

首都ウェリントンの様子。美しい海と港、緑豊かな丘陵地帯に囲まれた穏やかな都市で、旅行ガイド「ロンリー・プラネット」が選ぶ「世界一魅力的な首都」に選出されたことも。
首都ウェリントンの様子。美しい海と港、緑豊かな丘陵地帯に囲まれた穏やかな都市で、旅行ガイド「ロンリー・プラネット」が選ぶ「世界一魅力的な首都」に選出されたことも。
ニュージーランド政府観光局提供

移籍が決まったときは、嬉しさやワクワクもありましたが、コロナ禍であったことや、英語が十分に話せないこと、さらにシーズン開幕直前にチームに合流するということもあり、不安の方が大きかったです。

そんな気持ちを抱えながら、チームの練習に初めて足を運んだ日のことは忘れられません。

自己紹介を英語でつぶやきながらグラウンドに足を運ぶと、練習中のチームメイトたちがみんな僕の方に向かって来て、その時は怖かったんですけど(笑)。僕一人のために「ハカ*」を踊ってくれたんです。みんなの気持ちを肌で感じられて、「このチームのために頑張ろう」とパワーをもらいました。

*ハカ・・・NZの先住民族・マオリの民族舞踊。現在は国賓や海外からの渡航者を歓迎する舞として披露されるほか、ラグビーNZ代表(オールブラックス)が国際試合前に舞う民族舞踊としてよく知られる。

── NZで「暮らす」ことで改めて感じた魅力や、海外での過ごし方に変化はありますか?

姫野 もともと海外旅行の時はあまり予定を入れず、「いつもと違う景色を見る」「自分の時間を過ごす」ことを目的としていたので、それは変わらないですね。

ここで暮らして気付いたのは、時間の流れが日本と全く違うということ。みんなゆったり過ごしていて、一方で、オンオフの切り替えがとても上手なんです。

例えば、練習前にゴルフを4ホールだけ回って、練習後に残りのホールを回るチームメイトがいます。最初は驚いたんですけど、今はもう慣れましたね...(笑)。練習後にみんなでビーチに行くことも多いですし、僕もこの街にいること自体を楽しめているな、と思います。

Izumi Schmidt Uchida

NZは、自然だけでなく「人」もとても魅力的です。

他国からの移住者が多いこともあるのか、チームメイトも街のみなさんも、僕の拙い英語を聞き取ろうとしてくれます。良いプレーができた試合の翌日は、「昨日良かったね!」と街で話しかけられるし、行きつけの日本料理店のオーナーさんをMom(お母さん)と呼んでいて、家族同然に仲良くしてもらっています。

先日、いつものように食べに行ったら「勝ってくれてありがとう」と現地のファンが支払いを済ませてくれていました。このお店はチームメイトやその家族も行きつけで、ラグビーを通してキーウィの優しさや、強い繋がりを感じています。

NZ出身で、日本代表のヘッドコーチを務めるジェイミー・ジョセフは「日本代表は家族であるべきだ」といつも言っていて、「ONE TEAM」のスローガンはそこから生まれました。選手、スタッフ、応援してくれるみなさん... みんなでONE TEAMなんだということを、NZに来て改めて体感しています。

「デジタルデトックス」で、ニューノーマルな楽しみ方を

コロナ禍により、スマートフォンやパソコンなどデジタル機器の接触時間が増えている今。自発的にデジタル機器と距離を置いて過ごす「デジタルデトックス」が国内外で注目を集めています。

NZの「自然」「人」の魅力を存分に感じる新しい楽しみ方の一つとして、現地で暮らす2人がデジタルデトックスを体験。姫野選手にもお話を伺いました。

香川倫徳さん。NZ現地のツアー会社「ニュージーランドツーリズムクリエーションズ」で代表を務める。先住民マオリの聖地のひとつで、パワースポットとも言われる「キャッスルヒル」にて。
香川倫徳さん。NZ現地のツアー会社「ニュージーランドツーリズムクリエーションズ」で代表を務める。先住民マオリの聖地のひとつで、パワースポットとも言われる「キャッスルヒル」にて。
提供写真

デジタル漬けの日常からエスケープするため、ここでひとりの時間に浸った。聞こえるのは秋風の音と虫の声。太陽の光をいっぱい浴びる。目を閉じると、自分の心の中が見えるようだ。

日頃、誰かと繋がりたいと思う自分。でも実は、「一番繋がりたい相手は自分の中にいる」ことに気付かされた。

松原マキさん。2008年に家族でNZに移住し、ファミリーキャンプやサステナブルなライフスタイルをYouTubeで発信する。居住地・オークランドのビーチにて。
松原マキさん。2008年に家族でNZに移住し、ファミリーキャンプやサステナブルなライフスタイルをYouTubeで発信する。居住地・オークランドのビーチにて。
提供写真

生活の一部になっているスマホを持たずに出かけるのは少し不安があったけれど、家に置いて、近くのビーチまで散歩に。

スマホがない時間、周囲をゆっくり見渡すことができ、波や風の音がいつもより近くに聞こえる気がした。これからはもっと気軽に、デジタルデトックスの時間を作っていきたい。

Izumi Schmidt Uchida

── デジタルデトックスの感想を見て、いかがですか?

姫野 自分の内面にフォーカスできる時間になるので、とても重要だと思います。改めて自分のNZ生活を振り返ると、日本にいた時よりも自然とスマホを使う機会が減っている気がしますね。

試合前には公園を裸足で歩いたり、シグナル・ヒルという丘から夕陽を見たり、自然の中で自分と向き合う時間を必ず作るようにしています。自分だけの時間を過ごして、ノートに自分へのメッセージを書くんです。

デジタルが溢れる現代社会。僕自身、ネット上の情報に一喜一憂することもありますが、NZに来て改めて感じるのは、自分の足元をしっかり見ることの大切さ。「自分には何ができるのか」「自分は今、何をすべきか」その答えは自分自身と向き合うことで出てくるものだし、自分を理解することが自信にもつながるんじゃないかな。

NZを代表する絶景の一つ「ロイズピーク」。NZの南島「ワナカ」に位置する標高1,578 mの山で、トレッキングコースが人気。(ニュージーランド政府観光局提供)
NZを代表する絶景の一つ「ロイズピーク」。NZの南島「ワナカ」に位置する標高1,578 mの山で、トレッキングコースが人気。(ニュージーランド政府観光局提供)
Colm Keating

── 最後に、NZに来たら「こんな過ごし方をしてほしい!」という提案はありますか?

姫野 NZの魅力である「自然」は、キーウィと旅行者のみなさんの手によって守られてきたもの。スパイクに土や芝が少しでもついていたら、NZには持ち込めません。それくらい大切にされてきた大自然の中だからこそできる過ごし方を楽しんでほしいです。

そしてラグビーの試合を、ぜひ現地で観てください! ラグビーはNZの文化であり、生活の一部。ラグビーを通して、たくさんの魅力を感じてもらえると思います。試合会場には伝統的な楽器で奏でられる音楽が流れ、おいしいラムチョップに、色々な種類のビール... 家族で1日満喫することができます。

新生活3ヶ月目、これからも、NZの新たな魅力や楽しみ方を発見していきたいです。

Izumi Schmidt Uchida

◇◇◇

NZは、国の文化的価値である「カイティアキタンガ- Kaitiakitanga 「マナアキタンガ - Manaakitanga」「ファナウ- Whanau」(マオリ語で「環境や人々を守ること」「おもてなし」「家族」の意)を大切にしています。まだ現地に行くことができない今。ニュージーランド政府観光局は、NZの魅力や文化、価値観を楽しめるコンテンツを展開しています。旅への想像を膨らませながら、ぜひ楽しんでみてください。

▼動画で楽しむ

ニュージーランド政府観光局の公式サイトでは、キーウイから世界の人々に向けたエールやさまざまなメッセージをお届けするシリーズ動画、「ニュージーランドからのメッセージ」をご覧いただけます。

▼買い物で楽しむ

NZの大自然から生まれたワインやはちみつなどがそろう、NZ産商品のオンラインフェア「キアオラ・ニュージーランド」を楽天市場で開催中です。

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