Twitter青い鳥デザイナーが鳥に「サヨナラ」。作成秘話とデザイン案を明かし別れを告げる

「この小さな青い鳥は、11年間でたくさんのことを成し遂げました」
イメージ画像
イメージ画像
SOPA Images via Getty Images

イーロン・マスク氏が7月23日、Twitterの名称との青い鳥のロゴを「X」にすると発表した。

このニュースを受け、2012年から使われてきた現在の鳥のデザイナーの一人であるマーティン・グラッサー氏が、長年愛されてきたロゴに別れを告げた。

グラッサー氏は「今日私たちは、この素晴らしい青い鳥にさよならを言うことになりました」とツイート。ロゴをデザインしてからの11年を振り返った。

「ロゴは2012年に、トッド・ウォーターベリーとアンジー・チェの3人のチームでデザインしました」

「シンプルでバランスが取れ、非常に小さなサイズでも読みやすいようにデザインされました。小文字の『e』のようなものです」

「特に説明はなく、新しい鳥のロゴが欲しい、AppleやNikeのロゴと同じくらい素晴らしいものにしてほしいと言われました。

Twitterは飛ぶガチョウのデザインをいくつか作っていたのですが、(Twitter共同創業者の)ジャック(ドーシー)はもっとシンプルなものを求めていました」

「ということで、鳥を描き始めました。描くことは、さまざまな形がどうすれば一緒にうまく機能するかを理解する、最も速い方法の1つです」

「私たちは鳥の動きも表現しようとしました。そこで得られた輪郭から、3番目と4番目のスケッチの、丸いお腹を使おうということになりました」

「私たちはスケッチをする時に、円を好んで使いました。鳥には円の持つ中立性とシンプルさが必要だと感じられました」

「そこから、私たちは時間をかけ、すべての細部を完璧にするようこだわりました...そうやってバランスが取れ、最も小さなサイズでも鳥に見えるようにしました」

「3月に私たちの鳥は承認され、2012年5月に使用開始になりました」

グラッサー氏は投稿を「この小さな青い鳥は、11年間でたくさんのことを成し遂げました」というメッセージと敬礼の絵文字で締めくくっている。

グラッサー氏がデザインを手掛けたのは、ロサンゼルス・パサデナのアートセンターカレッジ・オブ・デザインを卒業してから3年後で、当時は「West」というクリエイティブスタジオに所属していた。

2019年のファスト・カンパニーの記事によると、グラッサー氏らのチームは、これだ、と思う形に辿り着くまでに何千もの鳥を描いた。グラッサー氏自身は、デザイン中は熱帯雨林アマゾンの鳥の声を聞いて、鳥の世界に浸ったという。

そして数カ月かけて鳥のロゴを完成させた後、グラッサー氏らは比較的よく似ている24つのデザインをドーシー氏に提示。その時のことを次のように振り返っている。

「1ページに並べてみると、違いを見つけるのは難しいでしょう」「でも、ロゴのプレゼンテーションで、ジャックはわずか2秒で5CSの鳥を指差しました」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

注目記事