Twitter運営会社、ThreadsめぐりMeta社を提訴すると警告。「元従業員を引き抜いた」

Twitterのイーロン・マスク氏とThreadsのマーク・ザッカーバーグ氏の間で、すでにバトルが始まっているようだ

Twitterの親会社であるXが、7月6日に新しいSNS「Threads」(スレッズ)をリリースしたMeta(メタ)に対し、訴訟を起こすと警告した。

Threadsは、Metaの「Instagram」に紐付いたテキストベースのSNSだ。立ち上げて1日で3000万以上ののユーザーを獲得しており、Twitterのライバルになると見られている。

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XがMetaを訴えようとする理由は?

XがMetaを訴える理由として主張しているのは、企業秘密や知的財産などの不正使用だ。

Xのトップであるイーロン・マスク氏はTwitterを買収した後、少なくとも4分の3の従業員を解雇した。

セマフォーによると、XはMetaのマーク・ザッカーバーグCEOに宛てた7月5日付けの手紙で、MetaがTwitterの元従業員を引き抜いたと主張し、次のように述べている。

「Meta社は、模倣アプリ『Threads』の開発に意図的に(元従業員を)割り当て、Twitterの企業秘密や他の知的財産を使って、Metaの競合アプリの開発を加速させて、数カ月で開発した。この行為は州法と連邦法、および従業員のTwitterに対する契約義務に違反してる」

その上で、Xは採用やThreads開発など、裁判に関連する可能性のある文書を保存するようMetaに求めている。

マスク氏はこの警告について「競争はいいが、不正行為は問題だ」とツイートしている。

一方、Metaの広報担当アンディ・ストーン氏は「Threadsのエンジニアリングチームに元Twitterの従業員はいない」と声明で反論し、不正行為はなかったと主張した。

Xは強気の姿勢を見せているものの、同社に対して未払いなどに関連した多くの訴訟が提起されており、実際に高額な訴訟費用をかけてMetaとの裁判に持ち込むかどうかには疑問も残る。

7月3日にも、約900件の仲裁申し立てに対して費用を支払わず手続きを妨げたとして、元従業員から集団訴訟を起こされている。

ロイターが2022年10月に報じた内部調査によると、Twitterはアクティブユーザーの維持に苦労している。

2022年7月には約2億3800万人のユーザーがいたと報じられたものの、その後マスク氏が買収してTwitterは非公開企業となり、ユーザー数などの情報を公開する必要がなくなった。

一方、ザッカーバーグ氏は6日、Threadsのユーザー数が3000万人を超えたと投稿した。同氏はThreadsのユーザーを10億人にした時点で収益化について考えるとしている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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