小池都知事の政経塾が話題となっています。
応募者4702人に対して2902人が実際に入塾されたとのこと。
入塾費用は男性5万円、女性4万円、学生3万円、来年2017年の3月までのたった6回ですから、1回当たり5000円~8000円弱です。決して安くはない中で、この入塾者数は他の政治塾を凌駕しているでしょう。
参加者もTV TOKYOを見る限り、19歳の女子大生から40代の伴侶まで多岐に渡っています。
政経塾って意味あるの?と思う方もおられると思いますが、あると思います。
私自身は国会議員秘書⇒市会議員になったのですが、最初に秘書になって政治の世界に入るきっかけとなったのが政経塾だったからです。
学生時代は、かながわ自民党学生部に入っており、さらに社会人時代は地方議員を130名以上輩出している一新塾に通っておりました。今はシステムが変わっているかもしれませんが、一新塾は入塾した時に自分でプロジェクトを立ち上げてメンバー集めをしなくてはいけません。
私は当時、ネットいじめやネット犯罪が流行りはじめていた頃なので「ネットいじめ撲滅プロジェクト」というのを立ち上げました。そのプロジェクトに共感してくれて入ってくれたのが、当時の某防衛大臣の公設秘書でした。
そして、その公設秘書が「よかったら元金融担当大臣の事務所がスタッフを募集しているから働かない?」と誘ってくれて私は政治の世界で仕事を始めるようになったのです。
特に国会議員秘書はリクナビなどで募集されるといった職種ではないので、こういった政治に関心のある人が集まる人たちが集まる政経塾に入っていなかったら秘書にもなれなかったですし、政治家とも無縁の人生だったでしょう。
ちなみに今も、自民党の政経塾に入っており、今話題の都連会長・下村博文さんや河野太郎さんなど聞き応えのある政治家の講義を拝聴しています。
小池塾の講師が、豊島区長の区政報告に終始していて期待はずれという声もあるようですが、そこで「金返せ」と思うか、「こういった話し方では人の心を掴めないな、自分が政治家になったらもっと盛り上げて話そう」と思うか、でその後の自分は大きく変わってくるのではないでしょうか。
私も大きな事は言えないですが、一新塾でプロジェクト立ち上げに集中していたのでその姿を見て公設秘書が事務所を紹介してくれたような気がします。
小池塾がどういった中身に今後なっていくかは分かりませんが、確実に言えそうなのは来年2017年7月に行われる都議会議員選挙の未来の候補者選びという位置づけも塾にはあるはずです。
過去、橋下さんの維新塾や河村(名古屋市長)さんの塾においては卒塾者が実際に立候補し、多数の方が議員になられたのはご承知のとおりです。
ではどうやったらチャンス(公認)をもらえるか、と考えますとやはり「塾に何かしてもらおうではなくて、塾に何ができるだろう」という姿勢が重要です。ただ漠然とカルチャースクールみたいに講師の話を聞くのではなく、設営や受付などの雑務をスタッフとなってお手伝いするなどもお勧めします。
2900人もの入塾者数をマネージメントするには、相当な労力がかかるはずなので、積極的に手伝えば小池さんやその側近の耳にも入りますよ 笑
これ以上書くと、他政党の塾の応援をしているように思われますので、この辺で。
東猴史紘