明るいカラーで元気にユーモラスに、モノトーンでさりげなくシックに、それとも思い切って本場風にスプーキーに(気味悪く)? ハロウィンテイストをインテリアで楽しむアイデア集です。
お家でのハロウィンパーティーは子供たちだけではなく、大人にとっても楽しいイベント。もちろん大人たちもさまざまなコスチュームを身に着けて参加します。それだけで雰囲気は十分に盛り上がりますが、さらに盛り上げるためにハロウィンデコレーションは欠かせません。
ハロウィンの「怖い」イメージから、お化け屋敷を再現するご家庭も少なくありませんが、最近ではもっと身近におしゃれに、ポイント的にハロウィン風のアイテムを飾ったり、季節感のあるナチュラルなデコレーションをするのも人気があるようです。盛大なパーティーから、家族だけで楽しく過ごすハロウィンの夜のための、素敵なデコレーションアイデアをご紹介しましょう。
ハロウィンはなんと言っても手作り
ハロウィンは手作りのデコレーションが多いお祭りです。アメリカではパンプキンの中身をくりぬいて「ジャック・オ・ランタン」を作るのも家族の一大イベント。子供たちが学校でデコレーションを作って、家に持って帰って飾ることもよくありますし、家のテーブルで家族みんなでパンプキンの絵を描いたりして飾ることも。既存のオーナメントを飾るクリスマスとは、またちょっと違う楽しみ方かもしれませんね。
色紙でパンプキンやコウモリ、ゴーストのシルエットを切り抜いて花瓶に入れた木の枝から吊るせば、あっというまに「ハロウィンツリー」ができます。小さなお子さんでも楽しく参加できそうなプロジェクトですね。
この落ち葉のガーランドは、ひもから赤、黄色、オレンジ色の小さなクリップで吊るしているだけ。ハロウィンカラーのオレンジ色を中心にした、明るく元気なディスプレイです。ガラスの花瓶に入っているのは、アメリカではハロウィンで食べるお菓子、キャンディーコーン。トウモロコシの粒をイメージした、黄色、オレンジ色と白の、おもにお砂糖とコーンシロップを使って作られたお菓子です。なんとなくキャラメルっぽい味がして、私も子供のころ、大好きでした。
配色的にハロウィンのデコレーションにぴったりということで、ディスプレイとしても人気のあるこのお菓子。もちろんキャンディーコーンでなくても、他のオレンジ色や黄色のキャンディーなどを使って、このようなイメージが再現できそうですね。
パンプキンを真っ白に塗って、シンプルでナチュラルなディスプレイに。こちらはただペンキで塗っただけだそうです。無垢材のファームハウステーブルとも相性抜群ですね。ガーゼの生地でできた簡単なガーランドとともに、ハロウィンだけではなく、これから秋から冬にかけて楽しめそう。質感を活かした季節感たっぷりのディスプレイです。
コウモリのモチーフのガーランドや木の枝、クモやクモの巣を思わせる薄いガーゼのような生地、そして夜空を思わせる濃いブルーの壁で、ハロウィンぴったりの「スプーキー(気味悪いの意)」なディスプレイが完成。ホワイトのパンプキンやお花、そして本を背を壁側に向けて置くなど、白のディテールが全体を落ち着いた大人っぽいディスプレイに仕上げてくれています。
作り方はこちら:
さりげなくコーナーにディスプレイされたハロウィンアイテム
白いパンプキンをアイアンのかごに入れ、グレーと白の大きなリボンを巻いただけで、上品なワンポイントディスプレイのでき上がり。色をあまり使わず、モノトーンやナチュラルカラーに抑えたことで、インテリアにもなじみやすいデコレーションになっています。
玄関や廊下、リビングのワンコーナーに何気なく置くと素敵ですね。シンプルなので、ハロウィンが終わってもしばらくそのまま飾っておけるのも魅力です。クリスマスになったらパンプキンだけ別のアイテムと入れ替えたりもできそうですね。
ダイニングボードの上を利用した、モノトーンのディスプレイ。普段から飾ってありそうなキャンドルスタンドや絵、ランプスタンドや食器の中に、クモやコウモリ、白いパンプキンが潜んでいて、いつものディスプレイにちょっとだけハロウィンの香りを加えただけのようにも見えますね。パンプキンの文字、BOO(日本語の「ばぁ!」)がユーモラスで、堅いイメージになりがちなフォーマルなディスプレイを少し和らげてくれているように感じられます。
ゴールドとブロンズ色のパンプキンがおしゃれですね。スプレーペイントを使って簡単にできそうなアイデアです。ゴールドがポイント的に入っているクラシックな椅子とよく合うディスプレイになっています。
鳥かごや不気味な鳥、黒いキャンドルや、ちょっと枯れかけているように見えるお花、そして壁の目隠しされたポートレートなど、まるでアガサ・クリスティーの小説に出てきそうなワンシーンですね。ゴブレットに入った赤ワインがこれから起きようとする事件の手がかりになるのでしょうか? 通常のハロウィンアイテムを置いていなくても、見事に完成度の高い、ハロウィンぴったりのスプーキーなディスプレイに仕上がっています。
パーティーの主役はテーブルコーディネート
ハロウィンパーティーで供される食事とは何でしょう? たとえば多くの国ではサンクスギビングやクリスマスにターキーを食べるのが一般的ですが、そういった決まった食べ物は、実はハロウィンには特にありません。昔は宗教的にハロウィンにはお肉を食べず、野菜中心の食事だったそうですが、現代ではそのような習慣もないようです。どちらかといえば、食事の内容よりも「見た目」や雰囲気がメインとなるお祭りで、ハロウィンらしいテーブルコーディネートや、ハロウィンの怖いモチーフを参考に造作されたお料理で「気持ち悪~い」などとワイワイ騒ぎながら食べるのが楽しいようです。
オレンジ色のお皿に黒いナプキンなど、ハロウィンカラーでテーブルをアレンジしてみてはいかがでしょう。ナプキンリングの代わりに、ひもで結んでグリーンを加えると、素敵なアクセントになります。
テラスのテーブルで楽しめるディスプレイ。パンプキンの切り抜き方が可愛らしいですね。木の実やピスタチオの殻も、アウトドアにぴったりなワイルドでナチュラルなイメージ。屋外に限らず、お部屋の中で再現しても素敵な、ナチュラルスタイルのセンターピースです。
ゆっくりと大人の時間が楽しめそうなゴールドと黒のテーブルコーディネート。和食のメニューでも合いそうな上品さがありますね。おいしいワインとお食事を楽しみながら、ゆっくりハロウィンの夜を過ごせそうなセッティングです。
お化け屋敷での晩餐会のようなシーンですね。ハロウィンというのは現実から離れて演出を楽しむ夜でもあるので、家族やお客様に感動を与え、喜んでいただくシーンを、思い切ってつくり上げてみてはいかがでしょう。
エントランスホールや階段まわり
パーティーのゲストや、近所の子供たちが「トリック・オア・トリート」に訪れてまず目にするのが、エントランスホール。最もハロウィンらしい演出をしたい場所です。トリック・オア・トリートに訪れた子供たちのために、玄関に専用テーブルを用意して、お菓子をこんなふうにきれいにディスプレイするときっと喜ばれるはず。また、パーティーのゲストがお帰りの際にお渡しする、ちょっとした手土産もこのように用意するのも素敵なアイデアですね。
白いパンプキンを左右に飾っただけの、シンプルでモダンな階段のデコレーション。白いパンプキンと黒い階段のコントラストがとてもきれいです。それにしても最近、白いパンプキンがよく見られますね。モダンな家にも合い、見た目が落ち着いていて、コーディネートしやすいところから人気があるのでしょう。
夜行性の動物のモチーフがよく飾りとして使われるハロウィン。ネズミもそのひとつです。階段周辺で遊んだり、かぼちゃを食べているネズミたちは、黒い紙を使っても真似できそうな遊び心のある階段のデコレーションです。
怖かったり、遊び心があったり、シンプルで落ち着いた雰囲気だったりと、ハロウィンのデコレーションの仕方はさまざま。今年はどのようなパターンで当日を迎えましょうか?
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(2015年10月14日 Houzz『ハロウィンパーティーをさらに盛り上げるデコレーションアイデア』より転載)