やっぱり暗記は大事だなって話!

『暗記』するということに関して、とくに最近、その効用というか必要性が忘れられてきたような気がする。
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 『暗記』するということに関して、とくに最近、その効用というか必要性が忘れられてきたような気がする。

 スマホがあれば、なんだってすぐに調べることができるから、暗記する労力をかけるのはもったいないこと、というわけだ。

 たしかに、数字を覚えるのはしんどい。

 でも、数字や人名などの調べればすぐにわかることを、覚えていることというのは、案外重要だと思う。

 たとえば、あなたは覚えているだろうか?

 明治時代は西暦何年から?

 大正時代は?

 昭和時代は?

 いや、じつは、僕もそんな年号は、この商売を始める前は、すっかり忘れていた。

 僕の受験科目のなかでもっとも得意だったのは、日本史だからもちろん、こんな基本的な年号は、当時は完璧に覚えていた。

 いつの頃からか覚えていなくても問題はなくなり、必要があればネットで調べるようになり、そもそも、覚えておく気がなくなってしまった。

 今日、この記事『How To Rember Everything(どうやってすべてを覚えるか)』に、そういう数字や様々な人名・都市の名前は、覚えていればいるほど、想像力が豊かになり(彩りや細部が鮮やかに頭の中に浮かぶ。また、位置や時間関係も明確に想像することができる)、思考力も向上するということが書いてあり、なるほどそのとおりだなと思った。

 たしかに、いつしか、僕らはそういった記憶の有効性を、軽く見過ぎるようになってしまったのでは、と思う。

 まだ働き出してすぐの頃、大事なプレゼンで桁間違いをやってしまい、上司から「桁間違いはプレゼンの中身を理解していない最悪の証拠」とどやされてしまったことを思い出す。

 ちょうど、経営数字の桁間違いが経営を理解していないように、様々な基本数字や年号を覚えていないのは、歴史の認識や把握が十分でないと言われても仕方がないような気になる。

 まあ、しかし、僕のような歳になると、今年の年号も覚えがたいのに、どうやっていまさらさまざまな数字や年号を覚えるんだと思ったけど、先の記事に暗記法が紹介されていたので、それを上に上げた年号を覚えるために適用してみた。

 その暗記法だが、

1.自分の家や会社、通勤路など、普段からよく知っている場所を想像する

2.そこに、なにかビビッドなものを登場させて、そのままの情景を思い浮かべて記憶する

 というやりかただ。

 人間の脳というのは、「数字」を覚えるようにはできていなくて、「どこで餌がみつかるか」「どこで水が飲めるか」などということを覚えるようにできているので(ほかの動物と同じように)、その方法のほうがより覚えやすいそうだ。

 この方法を思い浮かべてそれぞれの年号に適用してみた。

*明治時代 1868年から

1.ベッドで寝ていたら、坂本龍馬がやってきて、

2.「いっしょにやろうや(868)!」と言った。  

(最初の「1」は省略)

*大正時代 1912年から

1.(急速に変わりゆく時代の流れに)寝過ごしたらしく、スマホが9時を表示していた

2. 飛び起きて慣れない(洋装の)ネクタイを1本締めて玄関から飛び出した

3. 自転車を漕ぎながら胸元をを見たら、慌てていたせいでネクタイが2本ぶら下がっていた

*昭和時代 1926年から 

1.キッチンでご飯を食べていたら、坂本さんがやってきた

2.なぜか両手にマイクを合計2本持っていて

3.「上を向いて歩こう」をロック調で歌い出した

 どうだ!

 もう、忘れないぞ???!!!

photo by Tal Bright

(2014年6月8日「ICHIROYAのブログ」より転載)

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