『サイドプロジェクト』という言葉を知り、何度かブログに書いてきた。
『サイドプロジェクト』というワードが日本でどの程度の理解されているのか、僕にはわからないが、たぶんあまり使われない言葉だと思う。
もう一度、僕なりに定義するとしたら、
サイドプロジェクトとは、本業とは別に、自分が本当に好きなことで、何かをすること。
生活がかかっていないので、時間の制約がなく、ゆっくりと楽しみながら続けることがサイドプロジェクトである。
しかも、さまざまな制約がなく本当に好きなことができるので、結果的に飛び抜けて面白いものユニークなものができることがある。
それを日本語にしようとすると、「副業」とか「趣味」という言葉が浮かぶ。
「副業」との違いは、「副業」が副収入を目的に考えられることが多いことだ。収入を主たる目的にせず、自分のコーリング(本当にしたいこと、天職のようなもの)に導かれてする仕事であれば、収入の有無を問わずそれは、サイドプロジェクトでもある。
「趣味」との違いは、もう少し説明が必要だ。
サイドプロジェクトは、「プロジェクト」である以上、ある成果物を目標としている。そして、自分だけでは完結しない。仲間がいたり、成果物を提供する相手
が必要だ。
たとえば、「木工が好きで自分のためのオブジェを時間があれば作っている」というのは「趣味」だが、「ギャラリーで展示即売会をするために椅子を作りためている」というのはサイドプロジェクトだ。
つまり、サイドプロジェクトは、
*パブリックなゴール(目標)がある。
*誰かのためになる。対価をいただけるほど、役に立つ。
*始まりと終わりがある。失敗か、成功かがある。
ということになる。
そう考えると『サイドプロジェクト』の意味がもう少し明確になるのではないだろうか。
日本でも、『サイドプロジェクト』という言葉が一般的になり、本業のかたわらでそれに取り組む人が増えるといいなと思う。
ちなみに、この記事は、起業家Len Kendall氏の記事「Interests are not Side Projects(趣味はサイドプロジェクトではない)」を読んで気づいたことを、自分なりの言葉で表現したものだ。英語OKの方は、その記事にもあたっていただければと思う。
PS 昨日の記事「読まれるタイトルをつけるために、TwitterでA/Bテストをしてみる!」の結果ですが、追記したように、うまくいきませんでした。ツィッターのアナリステッィクでは、tweet毎のリンクのクリック数ではなく、同一アドレスのクリックは合計して表示されます。A/Bテストでタイトルは変えましたが、アドレスは同一ページにしていたので結果は同一でした。また、3000人ぐらいのフォロアー数ではクリック数は少なく、やはりテストのために何度も同じ記事のタイトルをつぶやくのは、無理がありました。ブログタイトルのためのA/Bテストは、まだ僕らの手には遠いようです。
photo by Mario Calvo
(2014年7月3日「ICHIROYAのブログ」より転載)