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2014年07月16日 01時18分 JST | 更新 2014年07月16日 01時25分 JST

MLBオールスターのデジタル時代における新しい盛り上げ方

現地6日、今年のオールスターゲームの出場選手が発表された。日本人選手ではヤンキース・田中将大とレンジャーズ・ダルビッシュ有が、共に選手間投票で選出された。

ダルビッシュはルーキーイヤーから3年連続の出場。過去2年は登板機会がなかったが、既に前半戦最後の登板を終えた今年は、ついにマウンドに立ちそうだ。栄えある選手間投票1位で選出された田中は、右ひじの負傷で故障者リスト入りし、その代役にレッドソックスの上原浩治か選ばれた。

上原はメジャー6年目で初の夢舞台。昨年は出場メンバー最後の1枠をインターネット投票で競う“ファイナルボート”にノミネートされたが、あと一歩届かなかった。

毎年行われるこの“ファイナルボート”は、今やMLBがオールスターを盛り上げるために欠かせない企画だ。各リーグ33人ずつの出場選手が発表された後、“34人目の男”に相応しい選手が各リーグ5人ずつノミネートされ、その後、インターネット投票で最も多くの票を集めた選手がオールスターに出場できるというものだ。

ノミネートされた各選手には、ファンに投票を煽るためのキャンペーンハッシュタグが設けられ、ツイッターなどのSNSで各選手への投票呼びかけ合戦が行われる。たとえば昨年の上原に用意されたハッシュタグは、上原の代名詞であるハイファイブをネタにした#HighFiveCity"(ハイファイブ・シティ)だった。レッドソックスの球団公式アカウントは、期間限定でアイコンを上原の写真に変える全面サポートで、レッドソックスファンに上原への投票を呼びかけた。

投票締切6時間前になると、MLB公式サイト内の投票ページのみならず、各選手に設けられたハッシュタグを含むツイッターでの投稿も一票とカウントされるようになる。昨年は締切直前の1分間で、各選手のハッシュタグを含むツイートが約9000件にも達したという。

一昨年はダルビッシュも“ファイナルボート”の候補者になり、自身初のオールスター選出を果たした。チームメートたちも協力を惜しまず、当時バッテリーを組んでいたマイク・ナポリ(現レッドソックス)がツイッターで「Yuをオールスターに連れて行こう!」と投票を煽った他、レンジャーズOBのイバン・ロドリゲス氏まで「ダルビッシュに投票しよう!」とツイートしていた。

ちなみにダルビッシュへの投票を呼びかけるハッシュタグは、#VoteYu(ユーに投票しよう)というシンプルなものだった。

そのダルビッシュは昨年、上原がノミネートされるや否や「上原さんに投票お願いします!」。さらに「うちのシェパード(同僚のタナー・シェッパーズ)にも!」と、ツイッターで100万人以上のフォロワーに投票を煽った。今年は元楽天のケーシー・マギー(マーリンズ)がノミネートされ、ダルビッシュと田中が日本のファンにマギーへの投票を大々的に呼びかけた。

オールスターの目玉はもちろん、選ばれしスーパースターたちが一同に会す夢の共演だが、ファンにとっては出場選手を選ぶことも楽しみのひとつ。“ファイナルボート”はMLBファンにとって、デジタル時代における新たなオールスターの楽しみ方だ。

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スポカルラボ
MLBをはじめ海外スポーツに精通した英日翻訳ライター3人による メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多用な魅力を独自 の切り口で表現し、人生の選択肢はたったの一つや二つではない、 多様なライフスタイルを促進することをミッションに掲げて活動中。 Facebook→スポカルラボ

(2014年7月11日「MLBコラム」より転載)