ハフィントンポストのオンライン放送局「HuffPost Live(ハフポスト・ライブ)」が、動画配信サービス「Hulu(フールー)」に配信されるようになり、基本的には毎日アップされるとのこと。
ハフポスト・ライブについては、以前書いたことがあるので、ぜひ参照ください。
ハフポストは、そもそもコミュニティとの関わり、アクティブなコミュニティ形成を大切にしている。約9500万人という月間読者数や累計のコメント数が3.6億を超えるまでになっていることからも分かる。
そのような大量のコメントを統計的に見ると、70%が他のコメントへの何らかの反応だったそう。つまり、ユーザー同士で頻繁に会話が起きているのだ。
そこで、ハフポスト上での会話をより表に出すとどうなるかを考えたという。結果、これまでは記事についてコメントを投稿していたが、会話をすべての中心に据えたオンライン放送局として「ハフポスト・ライブ」が誕生した。
スタートして1年半ほどではあるが、スクリーンの見せ方も工夫されている。元々、トップに大きくライブ映像を表示させ、下部にコメントスペースを設けるフォーマットを採用していた。
シーコフ氏は2012年に12月頃に書いたというページデザインについても紹介した。原稿のデザインは、左側に当初よりも小さく表示されたライブ映像、右側には大きくコメントスペースが割かれている。放送予定のページには、「BE AN ON-AIR GUEST」と、コミュニティ参加を呼びかけている。
ハフポスト・ライブでは、専門家も参加者も対等に会話し、メディアの民主化を目指している。Google+のハングアウトで誰でも気軽に参加でき、多くの人による議論が生まれることになった
閲覧数10億超の参加型オンライン放送局が目指す新しいニュースの形---ハフポスト・ライブ代表ロイ・シーコフ氏講演レポート
配信されるのは、「HuffPost Live Conversations」。フールーのページをみると、すでに数本アップされています。海外ではハフィントンポストをはじめ、新興メディアでもオンラインで番組配信をおこなっているのはいい動きだなと思います。
ハフポスト・ライブは前年から50%成長しているそうで、この10月の数字では月間9200万回閲覧、2012年夏のローンチからの累計では17億回となっています。
フールーに配信されることで、新しい視聴者をつかまえ、どのように発展していくのか。注目のコラボレーションだと思います。
【参照】
(2014年11月11日「メディアの輪郭」より転載)