保育園の入園タイミングに合わせて、この4月に復職したママも多いと思います。2ヶ月経った今、生活のリズムは整ってきましたか?それとも「もう仕事辞めたい......」と涙しているでしょうか?
私自身は入園申し込みのタイミングで復職したので11月復帰でしたが、4月は認可園への転園があり、毎日がバタバタでした。
ゴールデンウィークを心の支えに何とか4月を乗り越えたものの、逆にその長期休みで連休明けは更に会社に行きたくないモードに......こんな気持ちは私だけ?と不安になることもしばしば。
そこで今回は、この4月に復職した5人のママたちにインタビュー。今の気持ちを聞いてみました!
「仕事辞めたい......」と思うのはどんなとき?
まず、5人のママたちに「仕事の辞めたい度」を聞いてみたところ、「あまりそうは思わない」との答えが最多。それでも「仕事を辞めたいと思ったことはある?」という質問には殆どが「YES」!
その理由としてまず挙げられたのが、「朝の起床時間が早くなったこと」。
朝は10分早まるだけでバタバタするのに、復職したことにより1時間以上の大幅な前倒しとなり、家族中が大パニックに。しかも「この時間には電車に乗っていなければいけない」という絶対お尻のある時間設定は育休中とは全然違う。
第一子で初めての復職したママよりも、実は大変さを感じていたのが2人目の復職ママで、余裕のあった育休中の保育園生活からのギャップにママだけじゃなく上の子も戸惑ってしまったよう。
「育休の間は大体9時頃にゆっくり登園していたのが、いまは7時半には登園。子どもを急かしたり、朝ごはんもまともに食べさせる時間がなかったり、自分も遅刻する~! と走ったりがいちばん辛い。長男にも、前みたいにもっとゆっくり保育園に行きたいと泣かれてしまいました」(K.Iさん)
この「辛い朝」は、保育園に送り届けた後に待ち構える久しぶりの超満員の通勤電車も、追い打ちをかけているようでした。
次に挙がった理由は「子どもの熱」。
4月に早速、保育園の洗礼で発熱をして会社を休んだとあるママは、これが一番堪えたそうです。慣れない生活と子どもの看病で、最終的に自分も具合が悪くなるケースも多く、それでも自分のためには有給などもったいなくて使えず、寝込むわけにもいかない......ギリギリで耐えているママたちの辛さが伝わってくる結果に。
仕事に関しては、まだ2ヶ月なので意見はマチマチ。ゆるくスタートしているママもいれば、「待っていました!」と言わんばかりに大量の仕事が用意され、時短勤務対応のはずが既に定時くらいまでいる状況が続いているママも。
「帰りは駅まで走るのが習慣になっている。お昼休憩がとれないことも多々有り」(A.Mさん)
勤務時間に合わない仕事量がそもそもの原因にあるかもしれませんが、頑張ってしまえるママの場合、時間が足りず思った様に成果が出せないことに対してもストレスを感じてしまっているようです。
負の連鎖には要注意! ワンオペ育児からの脱却
旦那さんの帰りが遅い家庭の場合、保育園のお迎えから寝かしつけまでが、いわゆる「ワンオペ育児」になり、それが「復職って辛い!」の原因になっているケースも多く見られました。
スーパーの買い出しも、夕飯の支度も、大量の洗濯も、全部ママの仕事。日々の生活を回しているのが精一杯で、家をゆっくり掃除・片付けをする時間がなく、部屋が子供のおもちゃでカオス状態。衣替えもままならず、冬のセーターは未だに引き出しの中。週末はゆっくりしたいと思っても、一人でゴロゴロしたりするなんて夢のまた夢。
けれども、よく考えてみると旦那さんの帰りが遅いことは育休中も同じだったはずで、夕方から夜の「ワンオペ育児」は復職によるものではないはず。
それが、復職によって心の余裕がなくなり疲れてくると、「なんで私ばっかり仕事も育児も家事も全部抱えなくちゃいけないの!」と、急に「辛い」スイッチが入ってしまうのが、復職による負の連鎖の怖いところ。
実際に、「旦那さんは復職してから変わりましたか?」の質問に対しては、
「協力的になった」(A.Yさん)、
「育休中も家事してくれていたけど、さらによくやってくれているので助かる。保育園の送りもお願いしている」(S.Kさん)
と、旦那さんの協力体制は高評価。だとしたら、ワンオペが辛くなったときには、旦那さんに頼めるオペレーションは回してしまうのもアリかもしれません。
たとえば、疲れたときには、夕食後は思い切ってDVD観ながらゴロゴロしてしまい、お風呂は翌朝にパパに入れてもらってしまうとか、洗濯はお願いしてしまうとか。または週末に「ひとり時間」をもらうとか。
とにかく負の連鎖は早めに断ち切り、ワンオペはできるだけツーオペ体制にできるようにしたいものです。
それでもやっぱり、復職してよかった!
「仕事を辞めたい」と思う瞬間があるとしても、「復職して良かった?」の質問に対しては、全員が「YES!」の回答。
「オンオフの切り替えができる」「通勤時間など一人の時間ができ、気分転換になっている」「昼ご飯をゆっくり食べられる」「収入がある」と、子どもとべったりだった育休期間から、自分自身の時間と収入が確保できたことに大きな開放感を得ているよう。
朝晩の時間はより慌ただしいものにはなったかもしれませんが、その分、昼の身軽ランチとお給料をご褒美に、ワーママ同士仕事を楽しんでいけるといいですね。
GWを心の支えにしたあとは、夏休み、シルバーウィーク、年末と......次の連休を待ち望みながら!
【ライター 島村 律子】
小さい頃からお稽古好きで、20代は3回の留学も経験。WEBデザイナー時代に自社サイトの取材執筆を担当したことから、エディター業をスタート。雑誌編集に10年携わる。育児の合間を縫って英語の勉強を再開したり、ゴルフをしたり、ワークショップを主催したり......と、自己向上も積極的に活動中。
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