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2018年07月17日 11時28分 JST | 更新 2018年07月17日 11時28分 JST

ブランクがあっても働ける! 専業主婦ママが今しておくこと

今回もおおまかな年齢ごとに、どんな悩みがよく聞かれるのか、またその対策について紹介していきます。

こんにちは。キャリアコンサルタントの小橋友美です。

今回は、前回のコラム

働くことを諦めたくない!専業主婦ママは『2回目の就活』をしよう

の後半です。

子どもが乳幼児の頃は特に、ママのキャリアの悩みは子どもの年齢によって特徴があるようです。

今回もおおまかな年齢ごとに、どんな悩みがよく聞かれるのか、またその対策について紹介していきます。

前回は0歳~3か月、3か月~1歳でした。

今回は1歳~2歳、2歳~3歳を紹介します。

1歳~2歳:キーワードは「いろいろな働き方を知っておく」

子どもが1歳を過ぎると、

「仕事はしたいけど、家事や育児が今のペースでできなくなるのはちょっとイヤ......」

と感じるママが多くなるように思います。

確かに子どもが1歳を過ぎる頃には子育てにも慣れて、楽しみもどんどん増えるんですよね。

私もこの頃、娘が歩けるようになって公園や子育て施設に通うようになり、そこでママ友もできました。

また日々の生活にしても、言葉でコミュニケーションがとれるようになってきたり、食事も大人と同じようなものになってきて、0歳の頃に比べるといろいろラクになりました。

子育てを満喫! とまでは言えなくても、自分なりの子育て生活というものが確立して、余裕が出てきた頃だったと思います。

もう少しこうやって子どもと一緒にいたいなと心から思うようになったのです。

この頃のママと再就職について話しているときによく聞くのが、仕事への漠然とした不安です。

「満員電車とか職場の慌ただしさとか、そんなことですらもう不安なんだよね。」

と、たいてい笑いながら言ってくれるのですが、きっと半分冗談で半分本気ですよね。

1~2年、人によってはそれ以上、働くことから離れているのですから、些細なことも不安に思えて当然だと思います。

家族を大切にしたい気持ちと再就職への不安

そんないろいろな気持ちを抱えて迷っているうちにどうすればいいかわからなくなって、「もう働ける気がしない」と打ち明けてくれたママもいました。

こうした複雑で不安な気持ちを話せる場所はなかなかないのですよね。

仕事の悩みを話す機会があまりないのは働くママも同じだと思いますが、専業主婦はさらに解決の糸口を見つけにくいのです。

こんな状況では、「いつから働けるか」「何をするか」というような「働くこと」について具体的に考えることから逃げたくなるのも当然だと思います。

でも、ここで少し頑張ってある視点を身に着けておきましょう。

それは「いろいろな働き方がある」という視点です。

具体的には、

  • 正社員以外の働き方も知っておく
  • 自分のできることや得意なことで誰かに貢献できる方法を知っておく

ということです。

いつか働きたいママの一番大きな疑問は、

「数年のブランクがあるのに雇ってくれるのか?」

ということだと思います。

ブランクがあると、正社員として働くことはもうできないのでしょうか?

マザーズハローワーク東京で質問したところ、そんなことはありませんでした。

確かにパートの求人が多いのですが、契約社員の求人も、もちろん正社員の求人もありました。

地域環境やご本人の年齢にも左右されるので、一概に大丈夫とは言い切れませんし、出産前と同じような給料や条件で即採用されることが難しいということは理解しなければいけません。

けれども、人手不足を背景に、即戦力の若者を採用しづらくなった中小企業を中心に、ブランクのあるママも採用しようという動きは着実に増えてきている、とのことでした。

例えば東京都では、2016年から従業員の育児・介護と仕事の両立のため働きやすい環境づくりを行う中小企業を対象に奨励金制度がスタートしています(東京都中小企業雇用環境整備推進奨励金制度)。

育児中のママが働くチャンスは増えています。これを利用しない手はありません。

年齢も、かつては35歳を超えると難しいというイメージがあったと思いますが、今は柔軟になっているそうです。

最初は週3回のパートや契約社員から始めて、数年かけて正社員を目指すという働き方もありますし、やりたいことが明確ならフリーランス(自営業)として活動したり、自分で教室を開くなどの方法もあります。

また、収入に関わらず自分のできることや得意なことを誰かのために役立てるという方法もありますよね。

ボランティアや地域活動など、家庭とバランスをとりながらできることを探してみるのもいいかもしれません。

以前一生懸命働いていたママほど、

「働く」=「正社員で長く続けられる仕事をすること」「仕事を最優先に生活すること」と考えてしまうのではないかと思います。

特に資格を持っていたり、経験を重ねてスキルを磨いてきた方なら、なんとかそれを活かしたいと思うのも自然なことでしょう。

ただ、働くことを以前と同じイメージでとらえていると、かえって再就職は遅くなるかもしれません

さらには資格やスキルを活かす仕事と巡り会えないかもしれません。

変化の激しい時代ですから、知識や経験のアップデートは不可欠です。

条件にこだわり過ぎるよりも、まずはやりたい分野の仕事に少しずつでも触れておく方が、いざという時に即戦力として期待される可能性は高くなります。

仕事と家庭のバランスを見直したいと考えているママには、特にこうした「いろいろな働き方を知っておく」という戦略をお勧めします。

これは前回のコラムで紹介した「キャリア・プランニング・プロセス」の「選択肢に関する情報収集」に当たります。

働き方という現実的な情報から、自分の求めるキャリアの形が見えてくるかもしれません

今すぐに働く予定はなくても、この時期にいろいろな仕事や働き方の情報に触れ、自分の理想のキャリア、理想の生活のイメージを膨らませておくと、きっと将来の可能性は広がります。

このLAXICのサイトにも、働くママを応援する企業からの求人情報があります。

どんな働き方があるのか参考にもなると思いますので、ぜひ一度ご覧ください(このコラムの最下段にあります)。

2歳~3歳:キーワードは「ワークとライフの統合」

私は今まさに子どもが2歳なのですが、ママ友との会話にもだんだん「幼稚園、どこにする?」と幼稚園選びの話題が出てきています。

なかでも預かり保育の有無は、働きたいママにとって大事なポイントですよね。

私は「いいな」と思っていた幼稚園に預かり保育がなかったため他の幼稚園を探すことにしました。働くことを考えると、夕方までの預かりや、夏休みなどの長期休暇中の預かり保育は大切なチェックポイントです。

でももちろん、「働くことを諦めてでも、気に入った幼稚園に入れる」という選択肢もありますよね。

この頃、幼稚園選びをはじめとして、小学校受験をさせるのか、お稽古ごとはどうするのかなど、子どもの教育方針と自分のキャリア選択が切り離せないことを実感するママも多いのではないでしょうか。

そんなこの時期にこそ、この先の「家庭のイベント」と「自分のキャリアの方向性」を併せて考えておくと、キャリアと家庭運営の大きな土台になります。

「家庭のイベント」と「自分のキャリアの方向性」を一緒に考えるためには、ワークシートを使うとわかりやすいでしょう。

時系列で両方の見通しを記しておけるものがいいです。

厚生労働省のホームページにあるワークシートを参考にしてみてはどうでしょうか。(※1)

専業主婦のママをもやもやさせるのは、「もう少しだけ子どもと一緒にいたい」と思っても、それがいつまでなのか自分でもわからないことではないでしょうか。

こうしたシートを使って再就職の目途を仮にでも立てておくと、より具体的にキャリアを考えやすくなります。

さらには家計も外せない情報です。

保険の見直しをしたときなどに、家計とライフイベントを時系列で記したライフプランシートを作成したことがある方もいらっしゃると思います。

そこにキャリアプランも書き加えていくのもいいですね。

大切なのはシートを完璧に仕上げるより、まず簡単でもいいので書き出してみて、「家庭のイベント」と「自分のキャリアの方向性」の見通しを持っておくことです。

これは働くママなら必ずどこかで考えていることです。

例えば「小1の壁」「小4の壁」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

子どもが小学校入学や学童保育終了のタイミングで、働くママやパパが「今の働き方でいいのか」「仕事と家庭のバランスをどうするか」など、ワークとライフの統合の形を模索し、工夫しています。

この時期にそれを少し早めに考えていると思ってみてはどうでしょうか。

前回のコラムで紹介した通り、キャリアとは仕事のことだけではありません

仕事も含めたトータルの人生を、どう生きたいか考え、選択することがキャリア選択です。

そういう意味では、この時期に今後のキャリアを具体的に考えおくことが、必ずこの先の人生の土台になるはずです。

(※1)ダウンロード手順

「労働者等のキャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の開発に関する調査・研究事業」

キャリアコンサルティング技法(使用の手引き・ツール)

女性向けキャリアコンサルティング技法

(4)私のキャリアと子供の成長シート

ブランク期間にも意味付けをしよう

最後に、ブランク期間についてのとらえ方を紹介したいと思います。

専業主婦にとってブランク期間はとても気になるものだと思います。

だからこそ、それをどう位置づけるかはとても大切です。

私は一般企業で中途採用の面接もしていたのですが、家事や子育てに専念していた期間を「何もしていなかった」「だらだら過ごしていた」と自ら言ってしまう人を、企業が好んで採用することはありません

家事や子育てを通じて何かしらの能力が向上したと感じているママは、私だけではないと思います。

例えばマルチタスクを処理する能力や臨機応変さ、異なる立場の人の話を理解する共感力や問題解決能力などはどうでしょうか。子どもが産まれる前よりも格段に上がったと感じませんか?

さらには、ママが求めるサービスや生活者目線を熟知しているわけですから、それを活かすという方法もありますよね。

もちろんそうした能力が仕事で活かせることは実際に働いて証明するしかなく、面接の場でそれだけを強調するものではありません。

けれども、煩雑な家事を毎日こなして人を育ててきた経験があるのですから、そこから得た何かをどう仕事で活かせるのかは考えておきましょう

一例ですが、

「いつも子どもと一緒にいたからコミュニケーション能力には自信があります。」

と言うよりも、

「子育てを通じて、子どもはもちろん、先生、地域社会の方たちといつもコミュニケーションをとって問題を解決してきました。このことで対話を通じて相手の状況を理解し、問題を解決する力を向上させることができました。こうした

スキルは御社の業務においても、お客様のニーズを把握し、解決に導くことに役立てると思います。」

と表現した方が適切です。

採用する側も、ブランク期間があっても同じ目線で仕事について語れる、そのビジネスマインドに安心しますし、「やる気のある人」と評価してくれる可能性も高くなります。

これまで紹介してきたように、ブランク期間にも再就職に向けてできることはあります。

専業主婦と一言で言ってもバックグラウンドは様々だと思いますが、ほとんどの方が「家庭を大切にしたい」と考えてその道を選択したことと思います。

その決断をこれからも誇りに思えるように、「ブランク(空白)」という言葉に負けずその期間に意味を与えてあげてくださいね。

いかがでしたか。

今回は、私の周りのママや個人的な経験に基づく話のため、子どもが3歳までと限られた範囲になってしまったことをお詫びします。

子どもの年齢に関わらず、それぞれピンとくるものがあれば参考にしていただけると幸いです。

「今ではないけれど、いつかは働きたい。」

そう考えるママにとって、この内容が活動のヒントになることを願っています。

いつか働きたいと考えているなら、今は準備期間です。

子どもが小さくても、できることは必ずあります。

自分が望む人生のために、今日から新しい一歩を踏み出してみませんか。

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キャリアカウンセラー小橋の「越えていこうよ、ワーママもやもや期」

小橋友美

米国CCE, Inc認定GCDF‐Japanキャリアカウンセラー

1979年香川県生まれ。お茶の水女子大学卒業後、銀行勤務を経て、2015年から

キャリアコンサルタントとして活動を始める。

採用実務経験を活かした若年層向けの就職支援を行う一方で、自分自身の子育て生活で実感した「ママが働くこと」に対する悩みを共に解決したいと考え、仕事も子育ても大切に毎日を過ごすためのママ向けキャリア支援活動を行っている。

「キャリアに自分らしさのエッセンス」

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