毎回オアフ島に着くと、レンタカーの手続きももどかしくトランクを乗せ、その足で向かうのがカイルアタウン。ホテルのチェックインにはまだ時間があるし、着いた早々ワイキキの喧噪といのも味気ないので、このカイルアに直行という過ごし方が気に入っているのです。
まずは、カイルアビーチ入り口にあるKALAPAWAI MARKETにストップバイ。そこはかとなくオールドハワイ的な空気が漂うローカルな雰囲気のマーケットで、自然とこちらの表情も徐々にハワイモードへとスイッチ。「アロハ!」と、笑顔で挨拶を交わしながら飲物と軽いデリをゲットして、向かうはラニカイビーチ。
門の外から眺めているだけでため息が出そうな瀟洒なお家が並ぶモクルア・ドライブに到着すると、いよいよビーチはすぐそこ! 焦る気持ちに急かされながら、トランクから水着を引っ張り出し、ビーチへと続くパブリックアクセスへと向かう時のワクワク感。小径にはブーゲンビリアの花が揺れ、その向うに広がるラニカイの海が待ちきれなくて、思わず駆け出してしまう、あの感じ。あーハワイに帰ってきた!という気持ちが身体の底から沸き上がってくる瞬間です。このラニカイの海へ続くパブリックアクセスは、きっとハワイの中で最も歩く人をハッピーな気持ちにさせてくれる小径に違いありません。
真っ白な砂浜の向うには、エメラルドグリーンとサファイアブルーの宝石を砕いて散りばめたと表現したくなるような、美しいブルーグリーンの海。ハワイ語でLANIは天国、KAIは海を意味するので、ラニカイとはつまり天国の海。沖に浮かぶ双子の島は、ラニカイビーチのトレードマーク。モクヌイとモクイキという名前の美しい無人島です。砂浜にごろんと横になって、この双子の島が浮かぶ煌めく海をぼんやりと眺める時間は、まるで天国でのお昼寝タイム。神様のゆりかごでまどろむ午後の一時は、すべてがピースに包まれているように感じられる不思議な時間。
ヘヴンリーなハワイを満喫したいなら、ラニカイビーチへ。
ラニカイビーチの位置
※現地の観光情報ならびに天候など十分リサーチの上お出かけください
ライター: 小林 繭(編集ライター)