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2015年09月04日 15時17分 JST | 更新 2015年09月04日 15時17分 JST

私は心の病を抱えています。付き合っている相手にいつ話せばいいのでしょうか?

理想の相手に会うタイミングを逃したらどうしよう、と心配している人たちへ。そんな考え方は全然ダメ。

ASSOCIATED PRESS
In this July 5, 2015 photo, an Indian man uses Los Angeles-based dating application Tinder in New Delhi, India. Hundreds of thousands of young Indians are nervously exploring online dating apps, breaking with India's centuries-old traditions governing marriage and social conduct. The dating app market has exploded in recent years, with more than a dozen companies operating in the country and more than a million smartphone users who have downloaded at least one of them. (AP Photo/Tsering Topgyal)

「キ◯ガイの人はお断り」。これはオンラインマッチングサービスで起きた出来事。ここでは、深く考えずに文字を打ち込む人々や、心の病を抱えている人に対して嫌悪感を持っている人々がいる。

わたしが見かけたこのプロフィールの一文は、心の病に関する知識のない人にとっては、人の気を引くための冗談にさえ思えるかもしれない。でも「心の病を抱えている」ことで社会から悪いイメージをもたれたり、苦しんだりした人にとっては、これは強烈な一言だ。もしこの言葉を目にした人が、たまたま心の病を患っていたら? 家族や友人に心の病を抱えている人がいたとしたら? そうだとしたら、このメッセージを書いた人は世界中を敵に回しただけではなく、自分が最高にバカだと宣言しているようなものだ。

私は「病んでる」んじゃない -- 心の病を抱えているだけ

デートについてブログを書いていると、オンラインマッチングサービスの世界で起こった、ちょっと信じられないような話を見たり聞いたりする。でも、「キ◯ガイの人はお断り」なんてメッセージをマッチングサービスのプロフィールページで見るのは、初めてだ。そして今回に限ったことではないと思う。 多くの人が、心の病を抱えている相手と付き合うのなんていやだと思っているようだから。

でも待って。ちょっと考えてみよう。もし誰かが風邪を引いていたとしたら、その人は「自分は病気だ」とは言わないだろう。「病気にかかっている」と言うはずだ。心の病の場合だって、それは同じはず。統合失調症の患者は、その人自身が統合失調症なのではなく統合失調症という病気を患っているのだ。私が言いたいのは、心の病をかかえている人は何かしらの症状を見せることがあるかもしれないけれど、その症状の奥には、まともでごく当たり前で、そして思いやりのある人間が存在しているということだ。

どうして、それがわかるかって? それは、私自身が心の病を抱えているから。それに、これまで何度も別れを経験したので、恋愛と心の病についての悩みは嫌というほどわかっている。でも、自分が心の病を抱えているからこそ、心の満たされるような愛情深い付き合いもできると知っている。その証拠に、幸せな思い出だってある。

一度失恋したら二度目は臆病になる。三度目は楽しくなってくる。

数年前、私はある男性に夢中になった。でも2、3か月後にはうまくいかなくなっていた。私は自暴自棄になり、自分でもびっくりするくらい激しく気分が浮き沈みした。彼は私が心の病を抱えているかもしれないから、かかりつけ医にみてもらった方がいいと勧めてきた。病院で抗うつ薬を処方された後に、私は専門の精神科医の診察を受けた。でもそこで予想もしなかった病名を告げられてショックを受けた。「境界性パーソナリティー障害」だ。

結論からいうと、私たちの関係は終わりを迎えた。私は診察も受けたし (少ない回数だったけれど)、薬も飲んだ (あまり効かなかったが)。だけど彼は、私の自傷行為や被害妄想、それに物を壊したり、相手を罵ったりすることに耐えきれなくなり、別れたのだ。別れを切り出したのは私の方だけど、これは症状改善の助けになった。

その後1年間シングルでいて、他の人と付き合う心の準備が整った。今回は、相手が私の症状について知っておくことが大事だと思ったので、初デートが上手くいった後、2度目のデートで症状について伝えた。

彼の反応はどうだったかって? 私の境界性パーソナリティー障害も、それに伴う症状もすべて、受け止めてくれた。

しかし悲しいことに、歴史は繰り返すものだ。蜜月が突然終わると、彼は私に大きなストレスを抱えるようになってしまった。治療に通った努力もむなしく、私の健康も悪化し、神経衰弱を起こした。精神的にも、そして彼との関係でも追い込まれて、もう元の関係には戻れなかった。

でも悪いニュースだけじゃない。彼とは元の関係に戻れなかったけれど、また相手を探す余裕がでてきた。そして私は新しい人に出会い、自分の心の病について正直に告白した。三度目の正直を信じてる。

タイミングがすべてではない

誰かと付き合い始めたら、いつ心の病を抱えていることを話せばいいのか。正直、それは私もわからなかった。でも、タイミングよりもずっと大切なことがあるとわかっていた。それは、これまでのパートナーが理想の相手ではなかったということ。会ってすぐに伝えたけれどうまくいかなかった人もいた。それでも、運を天に任せて、私は初めて会った相手に自分の心の病について話してみた。そして、今関係は良い方向へ向かっている。

理想の相手に会うタイミングを逃したらどうしよう、と心配している人たちへ。そんな考え方は全然ダメ。出会ったタイミングが悪かった、なんてことはない。そんな人はもともと理想の相手じゃない。

最後に、私の経験から言わせてもらえば、自分の心の病について相手に告白する理想のタイミングなんてない。大事なのはタイミングじゃない。あなたにとって理想の相手が必ずどこかにいる、ということだ。

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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