4月20日(月)
村木厚子さんとナミねぇは、月刊ニューメディア吉井編集長のご紹介で
「分身ロボットOriHIme(おりひめ)」という"対孤独用コミュニケーションデバイス"に会うため三鷹市にある「オリィ研究所」を訪問しました。
☆オリィ研究所公式サイト
*(左から)吉藤健太朗所長、村木厚子さん、ナミねぇ、吉井編集長。オリィ研究所にて
OriHimeは
小学校から中学にかけての3年半、ストレスと自宅療養で引き籠もり「孤独」の辛さを身に染みて感じた
所長の吉藤健太朗さんが開発した"対孤独用コミュニケーションデバイス"です。
「人とロボット」ではなく「人と人をつなぐために開発されたロボット」で
離れたところに居ても、家族や友人のぞばに置かれたOriHimeが
「本人の分身として」「本人の操作によって」会話や行動に参加することができるという
不思議感覚(byナミねぇ)のコミュニケーションツールです。
OriHimeの額のカメラとセンサーで、こちらの様子は全て離れてる人に伝わってるので
自身は表情を持たないOriHimeなんやけど
本人の操作で、うなずいたり、キョロキョロしたり、羽根のような掌で拍手やバンザイや頭を抱える動作をしたり・・・
愛らしいしぐさで会話の仲間入りをするOriHimeを見てると
いつの間にか、離れたところに居る人そのものが目の前に居るように感じます。
*OriHimeは、白、黄色、赤、黒などなど、ユーザーの好みの色で製作されます
*オリィ研究所:吉藤健太朗所長。かなりイケメンです・・・(笑)
「オリィ研究所」の名前の由来は、吉藤さんがプログラマーであるだけでなく
出身地の奈良県にある「奈良文化折紙会 会長」として
様々な創作折紙に取り組んでいるから、やそうです。
「僕は、創作折紙が大好きなんです・・・」と、分身ロボットOriHimeが見守る中
「真っ赤な折紙」を空中でカシャカシャと両手を使って折りながら
「折紙の楽しさ」について5分ほど話すうちに・・・
あら不思議!!
一枚の真っ赤な折紙が、精緻な薔薇の花に変身して
厚子さんにプレゼントされました。
吉藤マジック(!?)で驚いた後
一転真面目に「OriHimeは、どんなことができるロボットなのか」という
本日のテーマに移りました。
今日のプレゼンターは「番田雄太くん(25)」です。
私たちの目の前に居るOriHimeを、
雄太くん自身が岩手県の自宅のベッド上から操作します。
☆番田雄太くんの紹介サイト
☆OriHimeの紹介と、OriHimeを使って雄太くんが「パリ旅行」をした時の、WBS OriHime特集
☆画面をクリックすると、特集の映像が再生されます↓
以下は、番田雄太くんの紹介サイトにあるプロフィールです。
事故に遭ってからの20年間、長期に渡り病院での療養が続き、思いどおりに動けず大きな苦痛と精神的ストレスに襲われた。
介護を受けている人は多くの制約の中で自由な意思すら持てずにいる。そんな人が多くいる事を伝え、介護の世界を変えるべく、顎でPCを操作し、啓蒙活動を開始。2013年12月、吉藤のFacebookに連絡をとり、意気投合。
「身体が不自由でも強い意思を持ち、その意思を誰かに伝え、協力してもらいながら行動する事で、肢体不自由であっても、社会に参加できる」姿を目指し、吉藤と共にOriHimeで講演活動を行っている。
岩手県の自宅や病院から、東京、青森、島根、2014年7月はフランスに行くなど、OriHimeを遠隔操作し、飛び回る。
株式会社オリィ研究所インターンとして、開発にも参加する。
雄太くんが操作するOriHimeに向かってナミねぇが「おっす!」と言うと
雄太くんOriHimeが、ピコッと右の羽根を上げて返事します。
いつしか、目の前に居るOriHimeが、雄太くん自身に思えてくる・・・
実に不思議で温かい感覚を経験しました。
厚子さんと、オリィ研究所で分身ロボットOriHime=番田雄太くんと出逢ったその夜、
雄太くんからメールが届きました。
そのメールで、雄太くんがずっとナミねぇと逢えることを願ってくれていたと知り
本当にOriHimeを通じて、私たちは天の川を渡ったんや!!! と気づきました。
雄太くんの許可をいただいたので、メールを公開させていただきますね。
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竹中 ナミ 様
本日はOriHimeの参加でしたが、後に竹中ナミさんだと知り、すごく驚いています。
高校生ぐらいの時、未来に何も希望が持てず、プロップステーションを眺めてました。
これなら出来るかなと竹中ナミさんに会いたいなと思っていました。
きっと会えば、私にも希望が湧いてくると期待をしていたものです。
今になってお目にかかれるとは嬉しいです。
私は岩手県の盛岡市と言うところに住んでおり、交通事故による頚髄損傷のため20年以上、ほとんど病院から出る事は出来ませんでした。
これまでの経験から私は様々な苦しみと悲しみを受け、見てきました。
そこから私がやり遂げたい使命感が生まれました。
吉藤との出会いも、二人の目指すところに共感があったからです。
OriHime越しではありましたが、本日の出会いは今後の私と吉藤にとって重要なものとなります。
私の経験が何処まで役に立つのかは分かりませんが、OriHimeを使って、オリィ研究所のインターンシップとして、最大限尽くしていく所存でお ります。
私と同じような境遇の人達が、社会に参加できる形を模索しており、その一貫として、メールの代行などを担当しております。
改めまして、本日はありがとうございました。
「たとえ動けなくとも、会いたい人に会えて、社会に参加できる未来の実現」のため、これからも我々は活動してまいります。
個人的な思いも入りましたが、どうぞ今後ともお付き合いくださいますよう宜しくお願いいたします。
追伸: 私も出演しているWBSのOriHime特集です。 宜しければご覧ください(私
の登場は後半です。) http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_70472/
もしFacebookをされておられましたら、そちらでも繋がって頂けますと幸いです。
Facebookアカウント 吉藤オリィ、番田雄太
***** orylab ******************************************
オリィ研究所 インターンシップ 番田雄太
〒:180-0013 東京都武蔵野市西久保1-3-11 ブラヴィ ミタカ 502号室
株式会社オリィ研究所 Web:http://www.orylab.com CC:吉藤健太朗
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Banda Yuuta
miraculous_yuufree054@k2.dion.ne.jp
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吉藤さん、雄太くん、そして厚子さん、吉井編集長、
この度は本当にお世話になりました。
分身ロボットOriHimeと出会えたことで
「孤独から脱したい!と願う人の手助けをICTが実現する」という事実を知ることができました。
そしてそれを実現したのは、かつて強烈に「孤独から脱したい!」と願った若者でした。
いつの日も、科学や文明を発展させるのは
「人の意思と栄智なんやなぁ・・・」と、改めて深く感じると共に
分身ロボットOriHimeを、一人でも多くの人に知っていただきたい!と思いつつ
厚子さん、吉井編集長とともに、小雨のそぼふる中、
オリィ研究所を後にしたナミねぇでした。
吉藤健太朗さん、番田雄太くん、ありがとうございました!!!
ブログを読んで下さった皆さん、ぜひお二人とfacebookなどでコミュニケーションをとって下さい。
みなで、孤独から脱する人の輪を広げましょう!!!!!!(^_^)/~
(2015年4月20日「ナミねぇのブログ」より転載)