パンデミックが変えた日常

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、人々の日常に大きな変化をもたらし、私たち一人一人に様々な選択を迫りました。これからいったい、どう生きれば良いのか。この変化は吉と出るか凶と出るか、あるいはそれらの中間か。より良い自分になるチャンスとなるのか。それとも今後、あらゆる場面で悲しみと付き合わざるを得ないのかーー。2年間続いているパンデミックを「生き延びた」人や、逆境の中で新たな可能性を掴んだ人など、世界各地から寄せられた体験談を紹介します。8ヵ国に拠点を置くハフポストが提携した本特集。私たちのこれまでの暮らしと、そしてこれから生きる社会を考えます。

小池都知事に要望書や都議会に請願を提出した団体代表の山本そよかさん。アクションの背景には、コロナ禍でパートナーと暮らす中での不安があった。
ライブで叫べないというのは、私たちにとって新たに経験する苦痛だった。かっこいいダンスナンバーが終わっても、ファンの拍手しか聞こえない。まるでK-POPのライブではなく、クラシックのコンサートにいるみたいだ。
「50歳の男性が号泣している姿を想像してみてください。遺体を埋める毎日に消耗されてしまっていたのです」
イタリアのピアチェンツァ病院は、新型コロナにより亡くなった患者の私物を親族に返し続けている。それがどれだけ物理的、そして精神的に大変だとしても。
「私の人生で最も困難な出来事だったかはわかりません。でも、最も乗り越えるのが難しかったことです」とインタビューで答えた。
「国や地元からトランスジェンダーのアイデンティティに強い焦点を当てられているということは、私が玄関を一歩出れば、自分の力の及ばない世界に足を踏み入れてしまうことを意味します」
ロックダウンが実施され、すべてが止まり、自分にとって何が重要かをじっくり考えることができました。