平成27年6月10日、足立区議会へ千住一丁目地区市街地再開発事業に関わる「都市計画」の見直し及び都有地活用を求める陳情が提出されました。
陳情者の願意は
1.千住一丁目地区に、32階建ての建物が建てば、「大きな風害」等、防災計画の杜撰さ、道路事情の改善もなく、周辺の住民は、大変な被害を被ることが予想されるため。
2.千住一丁目地域周辺住民が熱望している「保育所」「高齢者等の集会施設」等々の建設を、強く要望しているため。
3.足立区から支出予定補助金の、約13億4千万円に疑義があると思われるため。
というもの。
そもそも「千住一丁目地区市街地再開発事業」とは…
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「東京都足立区の千住地区で第1種市街地再開発事業を計画している「千住一丁目地区市街地再開発準備組合」(倉田隆夫理事長)は、本組合の設立認可申請書を年内にも都に提出する。16年2月の設立を目指しており、権利変換計画の認可を受けて同10月にも既存建物の解体工事に着手する。総事業費に116億円を見込み、19年度の事業完了を予定している。(中略)地権者は、スギモトホールディングス(東京都足立区)、第一生命保険、東京都など5者。コンサルタントは梓設計と谷澤総合鑑定所。事業協力者としてスギモトホールディングスが参画している。区は、同再開発事業を(7月)10日に都市計画決定している。」(H27.7.15日刊建設工業新聞)
地面積:約3,415㎡
建築面積:約2,200㎡
延べ床面積:約25,700㎡
用途:共同住宅(約180戸)
:店舗(約2,500㎡)
:駐車場(67台)
:駐輪場(店舗用約200台、住宅用約260台)
規模:地下1階・地上32階
高さ:約107㎡
総事業費:105億4千万円
↑27.7%にあたる29億2千万円は補助金
↑国から約15億7千万円 足立区からは約13億5千万円 都からの補助金は無し
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というもの。国と足立区から約30億円も税金が投入される再開発事業です。
実は昨年末、地域住民の方から
「本来都市再開発にそぐわない案件だったにもかかわらず3名しかいなかった地権者の数が急に増えて再開発が強行された」
との一報を頂戴しておりました。地権者がまずいて、そこで再開発というのに、なぜ急に地主が増えて再開発?!そもそも「都市再開発において組合は、所有者または借地権者(=地権者)が5名以上必要」※とされていいるのにそれは余りにもオカシイのではないか?!
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※都市再開発法第11条 第一種市街地再開発事業の施行区域内の宅地について所有権又は借地権を有する者は、五人以上共同して、定款及び事業計画を定め、国土交通省令で定めるところにより、都道府県知事の認可を受けて組合を設立することができる。
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さらに地権者の中に「東京都財務局」(旧足立都税事務所)もおり、これは「都有財産」すなわち「都民の不動産」でありますから、チームお姐調査班は早速定点観測・潜伏(?!)調査を開始、以下が判明いたしました。
◆地権者が増えたX-DAY★
平成26年6月24日時点
平成26年6月25日
地権者:東京都財務局、第一生命相互会社、杉本興業株式会社、杉本 善幸、株式会社スギモトホールディングス 5名
杉本興業がグループ内で売買を行い、親会社・子会社・社長に事実上分散、地権者が5名に急増!
★不動産の権利移動の流れ★
第一生命相互会社部分
地権者:同上
(地番72-9) 昭和44年6月14日~現在
旧足立都税事務所
地権者:東京都
(地番72-2) 昭和38年12月21日~現在
トポス北千住部分
旧地権者:杉本興業㈱
(地番71,72-1,72-3,72-10)
平成22年10月28日トポス全域の所有権を杉本興業が取得
平成26年6月25日 所有権売買。杉本興業、杉本ホールディングス、杉本善幸が取得
新地権者:
杉本興業 (地番72-10のみを所有することに) 平成26年6月25日~
杉本ホールディングス (地番71,72-1) 平成26年6月25日~
杉本 善幸 (地番72-3) 平成26年6月25日~
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トントン拍子に地権者が増えたとたん、再開発の歯車はギリギリと音を立てて回り始めるのでした。
偶然とはとても考えられないこの流れ…。皆さんはどう受け止められますでしょうか?
地域住民不在ともとられかねない「千住一丁目地区市街地再開発事業」。
さらには驚きの?!公的文書も入手?!
つづく!
(2015年8月31日「上田令子のお姐が行く!」より転載)