「腐った組織があらわれた!」 →たたかう にげる

「変えよう」「変わろう」のほかに、私としては「変わってもいいんだよ」の空気づくりが大切だと考えています。組織外からの応援の声だっり眼差しですね。

「こんな腐った会社やめてやる!」「こんな学校もう行きたくない!」「こんな家族はイヤだから早く一人暮らししたい!」

職場や学校など、この春から新しい環境に移られた方は多いと思います。毎日ワクワクした生活をしている人もいれば、なかには失望している人もいるかもしれません。

ブラック企業だと気づき始めたり、新しい環境に溶け込め切れていなかったり、世の中にはすごい人がいっぱい居るんだなーと己を知ったりする時期でもあります。五月病にはお気をつけていただければと。

さて、前回は「まちづくり」について取り上げたところ想像以上の反響をいただきました。今回は「組織変革」について。

私はPerfumeやヤンキースの田中投手、卓球の福原愛選手などと同じ88年生まれの若輩者ながら(『情熱大陸』の放送800回記念として、2週に渡り88年生まれの特集が放送されるみたいですね)、世界を揺るがせたオリンパス事件、ゆるキャラ「まんべくん」の炎上事件、パーソナルですが色々ありすぎた家庭の事情などの体験で、組織心理について考えさせられる機会が多くありました。

ですので、危機に瀕した組織での経験をふまえ、組織の腐敗構造や打開策を共有できればと思います。

■で、世の中には「組織」ってどのくらいあるの?

全国の企業の数は約400万社。学校だと小学校は2.2万、中学校は約1万、高校は約5千校、大学は約800校。自治体だと47都道府県に1719市町村。世帯数は約5557万もあるようです。

さらに部署、クラスと細分化できますし、サークル、部活、ウェブコミュニティ、○○の会など。ギャルサーも組織ですし、クリエイティブ集団っていうのもあります。最近では学生団体のほか、「高校生団体」なんてのもあるみたいです。

学校や自治体などの「公」の組織数は廃統合により減っていき、「民」の組織は属性の多様化・細分化によりどんどん増えていっているような気がしますね。

■このままじゃダメだ!...でも変わらないのはなぜ?

学生寮でのシゴキの洗礼など、組織にはおかしな通過儀礼が廃れずに残り続けることもあります。なぜ変わらないのでしょう?

「あの辛い経験があったからこそ...今の自分がある」と自分の過去を正当化したいからかもしれません。報復人事などによって組織から排除されるリスクが怖いのかもしれませんし、そもそも変える必要性を感じていないのかもしれません。明らかに古くさいロゴを使っている会社のロゴデザインを変えられない理由が「デザイナーへの申し訳なさ」だったりするかものしれません。上司は「部下に任せている」と言い、部下は「私の一存では決定できない」と言い合って問題を先送りにして、もちつもたれつの共犯関係があるかもしれません。

日本的社会を論じた名著『空気の研究』には、"論理的判断の基準と、空気的判断の基準という、一種の二重基準のもとに生きているわけである。"と記されています。何か問題が起きても社長が空気的判断のもと会社のためを思って隠したり、社員が空気を読んで隠すことだってあるのです。正しさとメンツの衝突です。

いずれも根本の理由は「自分を守りたい」から。生存戦略に基づいた理由からだと思います。短期的にはやり過ごせるかもしれませんが、長期的にはどうなのかなという戦略ですが。

ですので「変えるべきところ」と「変えないところ」、それを峻別する勇気と知性が必要なのです。

■ミイラとりがミイラになる組織変革

「この町に新しい風を!」「俺がこの会社を変える!」と意気込んでもミイラ取りがミイラになることもあります。食べられはしませんが、ピクミン並に出る杭は叩かれたり出過ぎた杭は引っこ抜かれたりするものですから。

そうして「これは言わないでおこう、やらないでおこう」がつもりつもって雪崩を起こして周りにも伝染してしまい、被害者意識の蔓延、相互不信、閉塞感に覆われてしまいます。慣性の法則が働くようになると事なかれ党が最大勢力として議席を占めるようになりますね。そうして問題解決が必要とされる業務にも関わらず、解決ではなく処理されていくのです。処理方法は様々に。

■服従と抵抗

人間行動の究極的な破壊行為から服従の構造を学んでみましょう。『戦争における「人殺し」の心理学』の本より、以下のように服従の要因をまとめてみました。

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権威者→当事者→犠牲者

     ↑

     集団  

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当事者は:メディアによる脱感作(洗脳)・美化、訓練(条件付け)

犠牲者へ:物理的・心理的距離による抵抗の軽減

権威者から:服従を要求する強い力による服従

集団へ:集団免責による責任の分散、相互監視による服従

当事者への例としては、プロパガンダによって抵抗感や嫌悪感を麻痺させていくこと。犠牲者への例は、生身の人間に銃剣を突き刺すよりもグリッド上へミサイルのスイッチを押す方が心理的負担が少ないこと。魚は鳴かずにピチピチするだけですから捌きやすいですよね。

権威者の例は「社長の命令だから...」でお分かりいただけるかと思います。

そして最後の集団へは「赤信号もみんなで渡れば怖くない」などが挙げられるかと。

死刑執行における絞首台の3つのボタンや、アウシュビッツ強制収容所の分業と規則づくりからも見てとれると思います。この構造は良くも悪くも普遍的にみられるため、組織の不祥事などにも当てはめて考えることができるでしょう。

■「水を差す自由」の自由が奪われてはいけないし、水を干上げてもいけない。

神奈川県立湘北高等学校バスケ部顧問 安西先生も「あきらめたらそこで試合終了」と言っているように、諦めてしまったら水が干上がり、いくら自由はあっても差す水がなくなるというミイラへのゴールが近づいてしまいます。「どーせやってもダメなんだよ」が蔓延しないよう、水が枯れないような施策が大切になっていきます。どういう施策が必要かは以下につづけます。

■「変えよう」と「変わろう」の化学反応

企業風土改革のサポートなどを手がける柴田昌治氏の著書『なぜ会社は変われないのか』に、"唯一、ひとの気持ちが変わっていくのは、「変えよう」とするだけでなく、責任あるポジションにいる人が先頭に立って「一緒に変わろう」とするときなのです。「変わろう」と「変えよう」が絶妙なバランスで作用するとき、会社の企業体質は根本的に変わっていきます。"とあります。

「変わろう」の動きとしては「草の根」がありますね。事例でいうと、オリンパス事件では解任されたウッドフォード社長の復帰を求め「オリンパスグラスルーツ」というウェブサイトが立ち上がり、まんべくん炎上事件ではまんべくんの復活を目指して長万部町内の業者数十者の書名を経て「MPG48(まんべくんプロモーターグループ)」という有志団体が結成されました。

両者ともメディアへ与えた影響は大きく、さらに同じ組織内に自分と同じ考えをもってる人がいることを互いに知れるいい機会となり、次々となかまを増やすきっかけとなりました。

■「変わってもいいんだよ」の空気づくり

「変えよう」「変わろう」のほかに、私としては「変わってもいいんだよ」の空気づくりが大切だと考えています。組織外からの応援の声だっり眼差しですね。ある意味セーフティネットの役割も果たしています。プランBがあれば人は大胆になれるものですから。

変革者は秩序を乱す異分子とみなされます。なにをどうもって異分子とみなすのか。なにをもって秩序を乱す「逸脱」と判断するのか。判断の下となる知識は基準は何なのでしょうか。

常識を疑えないのは(組織)外の視点がないからです。ですので、あたらしい情報、知識、判断を流通させ、あたらしい「当たり前」を形成させていくのです。

方法としてはオウンドメディアで外部へ情報発信していったり、さきほどの草の根を通じて、小さくてもよいので新しい常識が適用できる領域をつくって広げていきます。「常識」や「当たり前」のバージョンアップをしていきましょう。

さらには外部の目線を入れていき「見られる」ようにする工夫も重要です。女優は見られる職業だからキレイになるとも言われていますし。身だしなみや言動に気をつけるからですね。

「なかま」と「せけん」を味方につけるなんて、なんだよ稚拙じゃないかと思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、こういうことから空気を入れ替え、背筋を伸ばし、襟を正していくのです。

■「逃げるが勝ち」もあるからね

嫌だと思ったら逃げるのもありです。ブラック企業にずっと居る理由はありませんし、いじめが解消されないようなら学校を替えてもいいと思います。恋に限らず人生もエゴとエゴのシーソーゲームですし。

民間企業なら自然淘汰を待つのも手かもしれませんが、自治体や家族などの属性の係数が高い組織だと勝手は違ってくるかもしれません。アイデンティティー形成に影響を及ぼすくらい自身の人生についてきてまわるものですし。

■本気なら「あなた」のターンから。

自身はプレーヤーにならず観客席からカワイイ売り子さんをチラチラと目配せしつつ頬張ったホットドックをビールで流し込んだその口でガヤだけ言うのはだめ、居酒屋で評論家ぶって持論をまくしてるだけでもだめで、分析ばっかりして数字をこねくり回して机上の空論に浸って現実を直視しないのもだめなわけで。行動にうつさないと。当事者にならないと。

本当に変えたい気持ちが本気であるのなら、「変えよう」「変わろう」「変わってもいいんだよ」の3つ想いをつくっていきましょう。

組織ってなんだかんだでトップが組織に与える影響が大きいわけですよ。トップの「変わろう」の一言なんです。だからこそトップの「変わろう」の一言をいえるよう支えてあげられる視点も大切ですし、どうしようもなかったら「トップを変えよう」という思い切った交代も必要です。

3つの想いのつくり方はご自身の組織内のポジションによっても変わりますが、自分にできることからやりましょう。トップからの「変わろう」、ボトムからの「変えよう」、世間からの「変わってもいいんだよ」を言えるために。

さいごにこちらの有名な事例を紹介して終わりたいと思います。

バカな1人目がいて、そんなバカに追従する2人目が現れ、3人目から集団になってつぎつぎと人が増えていく様子がご覧いただけます。

変革には色々な役割がありますし、変革のバトンをつなぐための方法として、この動画の投稿者のように「こんなことがあったんだよ」と伝える役割だっていいわけです。

本気なら、自分にできることから。

さて、あなたはどうします?

「腐った組織があらわれた!」

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 | あなた なかま せけん |

 | H 536 H 723  H 873 |

 | M 302 M 168 M 760 |

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  →たちむかう 

   にげる

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