台風18号による浸水被害は、政府の災害対策本部の調べによると、14日午前9時時点の集計で、利根川水系の鬼怒川など国が管理する5河川、都道府県管理の67河川で発生した。
浸水地域は国管理河川で茨城、宮城、埼玉3県、都道府県管理河川で岩手、山形、宮城、福島、茨城、栃木、埼玉、三重の8県に及んでいる。雨量は24時間降水量で三重県鳥羽市の75.5ミリメートルを最高に、宮城、福島、栃木、千葉の各県でも60ミリメートルを超す地域が出た。24時間降水量で見ると、栃木県の今市市、日光市で600ミリメートルを超す雨量が観測されたほか、400ミリメートルを超す地域が栃木県を中心に宮城、福島、鳥取県に及んだ。
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人的被害は、13日10時現在の消防庁調べで、死者4人(宮城、栃木県各2人)、行方不明者が茨城県で15人となっている。全壊家屋は栃木県5棟、福島県2棟、一部破損が秋田、福島、栃木、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、静岡の8件で23棟。床上浸水は、宮城、山形、福島、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、静岡、三重の10県で5,757棟に達した。
関連リンク
・内閣府「平成27年台風第18号による大雨等に係る被害状況等について」(9月14日午前9時現在)
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