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2015年02月13日 15時08分 JST | 更新 2015年04月14日 18時12分 JST

"部下が70%できていれば、それはほぼ100%と同じ"。ある社長の言葉が、ニューヨークに来て心に刺さった

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go for it words written on...

ニューヨーク在住ライターの公文紫都です。

私がTwitterを使い始めたのは、2009年初め。

父(同じくハフィントン・ポスト ブロガーの公文俊平)が、「紫都、『美味しいラーメンを食べたいな』と投稿したら、皆が美味しいラーメン屋を紹介してくれるサービスがあるよ。使ってごらん」と言ってきたことがきっかけでした。

最初はなんだそりゃと思いましたが、今ならば、実に的を得ていると思えるこのセリフ。

(けれど確か私が最初につぶやいたのは、「二日酔いで毛布にくるまっている」だった気がします。)

そんなこんなで使い始めたTwitter。他の人たち同様、私もあっという間にハマり、一日に何回も何回も投稿していくようになりました。何より夢中になったのは、雲の上の存在だと思っていた方の発言が、自分のタイムラインに並ぶこと。

当時私は新聞記者だったので、彼らの影響を強く受け、自分が何を取材したいのか、どんなテーマに取り組んでいきたいのか、それらが明確になっていきました。

ところがここ1〜2年、すっかりTwitterを使わなくなってしまいました。正確には使うけれど、積極的に投稿する機会がなくなりました。しばらくTwitterから離れてしまうと不思議なもので、「何を書いたら良いのか分からない」状態に陥ります。今、私のTwitterアカウントは、書いた記事情報だけが掲載された、非常につまらないものです。

昔はあんなに楽しく使っていたのになぁ...と思い、そういえば何を書いていたんだろう? と自分のつぶやきを見返してみることに。すると出てくる出てくる、くだらない投稿の数々(笑)。

一応まじめなつぶやきもあったので、その中から一つ、私が特に気に入っているある社長のセリフをご紹介します。

当時新聞記者だった私は、毎日企業へ取材に行っていました。ある日、私はとある企業の社長にインタビューをし、その方のセリフに感銘を受けTwitterにメモしていました。

「部下が70%できていれば、それはほぼ100%できているのと同じ。残りの30%ばかりに気を取られると、せっかくの70%を台無しにしてしまうかもしれない」。

その時彼は、異業種の社長から、その会社の社長に就任したばかり。前職でも手腕を発揮していたので、新天地でも活躍に期待が集まっていました。

「短所に目を向けるより、長所を伸ばしていこう!」私に語ってくれた言葉には、そんな新社長としてのメッセージが込められていたのかもしれません。

アメリカに来て、再びこのツイートを見ると、より強くそのメッセージを実感することができました。

アメリカでは、Facebook社のモットーの1つとして知られる「Done is better than perfect」に代表されるように、多くのケースで100%は求めません。スピード重視の世界だからか、それとも長所を伸ばそうというマインドが潜在的に備わっているからか。真相は分かりませんが、できることから着手し、良いところをどんどん伸ばして(完成に近づけて)いこう! と考えている人や企業が多い気がします。

ですから新築マンションだって、完成してから人を入れるのではなく、まだ工事中で使えない部屋や共有スペースがあったとしても、どんどん入居させてしまう。おかげで住んでいる方は、連日工事の音に悩まされるのですが...(笑)、そんなことだってお構いなし!

世界は日々めまぐるしいスピードで回っているので、「後ここだけ」「いや、ここも」と細かいところまで意識していると、どんどん周りに先を越されてしまうかもしれません。

長所にフォーカスしていれば活かされた才能が、短所に目を向けた途端、発揮されなくなるかもしれません。

短所は目をつぶり、長所を伸ばす。

いざ実行に移すのは勇気がいりますが、一人ひとりの個性を活かし、社会をより良くしていくために、とても大切なことではないだろうか。

ニューヨークで暮らし始めてからこのツイートを目にしたら、社長の言葉がより深く心に刺さりました。