石破 茂 です。
予算案審議が参議院に移り、(水)、(木)と全閣僚出席の基本的質疑が朝9時から夕方5時まで行われました。
質問者の持ち時間が問いと答弁者の答えを合わせて○○分と決まっている衆議院の「往復形式」と異なり、質問者の時間だけが決められている参議院の「片道形式」は、時間が読めなくてスケジュールの調整に苦労します。
参議院ではどれだけ長く答弁しても時間は全く消化されないので、なるべく本質を簡潔に答弁しないと時間がかかる一方となってしまいます。それだけ丁寧に答弁できるという利点もあり一長一短なのですが、衆・参の文化はことほどさように大きく異なっていることを改めて実感します。
それにしても、長時間椅子に座りっぱなしというのは相当な肉体的負担を伴うものです。政府として国会に予算案審議をお願いしているのですから、決して文句など言ってはいけないのですが、昨日は審議終了後に一瞬手足の先の感覚が乏しくなってしまいました。もちろんすぐに回復しましたが、「エコノミークラス症候群」とはこのようなものなのかもしれないな、と思ったことでした。
先週末は岡山県和気町と津山市で講演して参りました。
日本古代史で有名な「道鏡事件」において重要な役割を果たした和気清麻呂の出生地である和気町は人口一万五千人ほどの小さな町なのですが、日本一の種類を誇る「藤公園」、鯉のぼり生産量日本一の「徳永鯉のぼり」など素晴らしい場所や産業があり、津山市も城下町らしい風土・文化に恵まれた、落ち着きと風格のある山あいの街で、鉄道に関する施設や展示も立派なものでした。
日本には1718の市町村が存在するのですが、何処にも本当に「ただひとつだけのもの」があるのですね。
東京メトロの車内に随分と大きな広告が出ていたらしいのでお気づきの方もおられたかも知れませんが、1日(月)、秋葉原において清水国明氏との「40代からの地方移住」と題するトークショーに出演して参りました。
今は河口湖や周防大島での自然体験セミナーなどでご活躍中の清水氏との対談はとても楽しいもので、「赤とんぼの唄」や「ネコニャンニャンニャン」など、我々の世代にとってはとても懐かしい唄を久しぶりに思い出しました。才能のある方というのを、本当に羨ましく思います。
普天間基地の辺野古への移設を巡って、国と沖縄県の間で和解案受け入れの合意が成立しました。
すべての裁判を取り下げ、国は工事を中止、埋立承認の取り消しの是正を指示するとの内容で、県側がこれを不服とする場合には国の是正指示を取り消す裁判を起こし、この裁判の結果に双方が従うこと、あわせてこの裁判の判決までに双方が円満な解決に向けた協議を行うこと、となっています。
防衛庁長官、防衛大臣在任中にも散々考え抜いた案件ですが、今度こそ良い決着が図られることを心から期待します。
週末は、3月5日土曜日が全国クレーン建設業協会・萩野常務理事 双光旭日章受賞祝賀会(姫路市)、山陰放送ラジオインタビュー(移動車内)、BSジャパン・日経プラス10特別番組「新たなブランド戦略で世界を制す(仮)」収録で「ななつ星in九州」に乗車。
6日日曜日がそのまま「ななつ星in九州」において阿蘇バスツアー、小谷真生子キャスターとの車内対談、小谷氏・ルース・ジャーマン氏・白石氏との鼎談、その後、自民党鳥取県連所属県議会議員との懇談会(鳥取市内)。
関西-九州-羽田経由で鳥取と、やたらと移動の多い土日です。
ごく限られた区間とはいえ、ななつ星に乗れるのはとても嬉しく、楽しみにしています。
昨年米国のフューチャーブランドが発表した国のブランド力評価ランキングで日本は第1位となったのですが、これを機会に、「ブランド力」とは何かをよく考えてみたいと思っております。
日に日に暖かさと陽の光が増してきました。春ももう間近、皆様お元気でお過ごしくださいませ。
(2016年03月04日「石破茂公式ブログ」より転載)