こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
この記事を読みました。
リンク先では過剰に危険を回避することについて指摘されています。自分は子どもの運動能力は「ちょっとした」危険によって磨かれると考えています。ここで指摘されているようにあまり危険に対してナーバスになるのは、かえって子どもの怪我のリスクを上げると思うのです。
転ぶ、落ちる、という怖さを経験する
小さい子どもは危険を知りません。危なっかしい場所でも躊躇もなく進んでいきます。見ている大人のほうがハラハラします。でも大人がハラハラするのは、危険やリスクがあるのを経験的に知っているからですよね?だったら、子どもにも同じことを教えるのはどうでしょうか。
高い場所からジャンプしたら足が痛い。降り方を間違えれば怪我をする。大人なら分かります。無茶な高い場所からでも飛び降りようとする子どもは、その危険やリスクを知らないだけなんです。
まずは小さな段差からジャンプをさせてみます。徐々に高さを上げていきます。すると感覚的に「高いところからジャンプは怖いんだ」を理解してくれます。
こうした「感覚で子どもにも理解できる体験」が重要だと思うのです。
危険への挑戦=冒険が楽しい!
大人でもスリルや危険が好きな人がいますよね。これ、子どもだって同じです。ちょっとだけ勇気を出して危険に挑戦する。その子にとっての大冒険にこそ、運動の楽しさやチャレンジの達成感が秘められています。
たとえば「滑り台」は小さい子どもにとって大きなチャレンジです。身体が勢い良く滑り、自分で制御ができません。でもここで一歩を踏み出せば、怖さを乗り越えた達成感と滑り降りる快感を得ることができる。
こうした小さな冒険が経験として積み重なり、怪我から身を守る「感覚」に繋がる。そして子どもが「ちょっとだけ危険」を自らやるようになれば、全体的な運動能力やセンスが身についていくのです。
大人の口出し手出しは最小限
自分は大人の口出し・手出しは最小限が良いと考えています。危なっかしいことでも、とりあえずやらせてみる。失敗して転んでも少し痛い思いをするぐらい。
ここで大人に必要なのは「本当にヤバイ」を見極める力です。
高い位置で頭から落ちれば命に関わります。どう転んだら本当に危険で大怪我に繋がるのか。いざって時にサッと手助けができる。こうした「運動への知識」や「子どもへの関心」が大人の姿勢として大切ではないでしょうか。
おわりに
子どもに対し「危ないから!!」「そっちに行かないで!!」と声を荒げる大人を見かけます。危険を回避して怪我を予防する意味では一理あるかもしれません。
でもたまには、子どもにちょっとだけ危険なことを見守ってみませんか?その好奇心が将来の怪我を予防し、運動神経を開花させるキッカケになるかもしれません。
(2015年8月22日「なわとび1本で何でもできるのだ」より転載)